入学式から数えて、今日でちょうど九ヶ月が経過したことになります。入学当初は何もかもが新鮮で張り詰めていたであろう毎日が、いつしか落ち着いた日常になりました。また、不安や緊張でこわばっていた表情が、今では余裕さえうかがえます。たまたま同じクラスに居合わせることになったクラスメイトとは、様々な学校行事で体験を共有することで、信頼し、協力し合える仲間になりました。二月に控える合唱祭が総仕上げの場になります。 年が明けました。四月にはクラス替えをし、仲間作りの再スタートになります。また、新入生を迎え、先輩という立場を経験することになります。人間関係が豊かになり、さらなる成長の機会となるはずです。ともあれ、みなさんにとって今年もいい年になりますように。 |
新年明けましておめでとうございます。今年はいよいよ中学最高学年としてBブロックに入り、教室も高校棟になります。今までのAブロックがいろいろな意味での土台作りだとすると、これからは自分の特徴を理解して将来に向けてそれを伸ばしていく飛躍期と言えるかもしれません。 学習面や様々な行事、部活ではさらに充実した経験を得られるはずです。受け身ではなく自分から積極的にいろいろなことにチャレンジしていって欲しいと思います。本気でやってみると、必ずそこから先につながる何かをつかめるでしょう。酉年に因んで大きく羽ばたいて下さい。 三学期の合唱祭では今のクラスで一人ひとりが最高のパフォーマンスを発揮して中二の大切な思い出を一つ増やして下さい。素敵なハーモニーを楽しみにしています。 |
まもなく義務教育が終了します。三学期にはニュージーランド研修も実施されます。多くの人と出会うことで、自分の考えを伝える機会が増えていくでしょう。そのとき他者との信頼関係を築くには、「嘘がなく誠実にそして責任を持って発言をすること」「お互いを尊重すること」と言われます。つまりは自分の気持ちや行動が人間関係を作るために大切であるということなのでしょう。 今年は酉年です。鳥は寝るとき以外は後を振り返りません。今年は鳥に習って、過ぎ去った過去を反省するのをお休みして、前を向いてよりよい年にしていこうではありませんか。 そういえば、闇を照らし、四方を見回しているような素振りから、すべてを見通す力を持ち正義を守ると言われる「ふくろう」もいましたね。 |
入団以来、投手と打者の二刀流で話題の日本ハムの大谷翔平選手は、昨年めざましい活躍で十年ぶりの日本一に貢献し、最高の栄誉であるMVPをはじめ数々の賞を独占した。システム化された現代プロ野球の世界で二刀流などあり得ない、と言われてきた。だからこそ、大谷選手の活躍は、日本プロ野球史上初の快挙と讃えられたのである。 しかしながら、世間を広く見渡してみると、医師免許を持つ弁護士や、医者でありながら司法試験に合格したという文系理系の二刀流を成し遂げた例もある。森鷗外をはじめ、安部公房、北杜夫、手塚治虫など医師免許を持つ作家も多い。稀有なことではあるが、二刀流は可能なのである。 自分の道への堅固な意志と弛まぬ努力があれば、投手打者、文系理系などという既成の枠は、飛び越えられるということなのだろう。 可能性は無限だ。 |
この連続性は、空間と時間、二つを指します。 本校に勤めて長くなりますが、最近ふと思い出すのは、かつては他と異なった考え方や感じ方をする人が居場所を求めて多く入学してきていたことです。彼らはおおらかに異なる個を主張し合っていました。今、本校は世間の価値観を象徴している存在に思えます。そして学校生活の中で居場所を探している人が少なからずいます。これも社会的背景や条件の反映でしょうか。本校生徒の優秀さは学習程度の高さにありますが、程度を質に転換することは可能なのか、そんな課題を思います。 いま高二の終わりが見え、卒業とその後について実感的、具体的に考えられます。グローバルな同調が促される社会の中で、生徒たちは卒業後にどんな異質な存在になり得るのでしょうか。そして、社会をよく変えていく方向性と力を得ていけるのでしょうか。 本校で学ぶ中で、互いが孤立できる(思考に支えられた)強さが育って欲しいと考えます。 |
あけましておめでとうございます。高校三年生にとっては、この学園生活で得た大きなエネルギーをぶつけるときがきました。お世話になった多くの人々に感謝の気持ちを抱き、受験できることに幸せを感じて、夢の実現に向けて頑張ってほしいと思います。 大学ではそれぞれが将来に向けて必要な専門的な知識を学びます。その学びは今まで培ってきた自分という枠を大きく超えた自分を生み出します。大切なのはその大きく膨らんだ力をどう活かすか、どう発信できるかであり、それが将来的な課題になります。 当面の目標は大学入学ですが、それはあくまでもひとつの通過点です。その先にある自分の姿を常に描きながら、一歩ずつ夢に近づくことです。まずは君たち皆が、四月から一段上の新たなステージで活躍できることを願っています。 |