えんじゅ:308号  


 

 

平成三十年度入試を終えて
入試対策室長 永井


 今年度の入学試験では、中学一次入試当日が雪となりましたが、事前の準備、教職員のチームワーク、そして入試手伝い生徒諸君の協力の下、無事終えることができました。  中学校入試では、応募者総数が昨年の二六九六名から二七六七名と増加しながらも、合格者総数は昨年の八〇三名から七九二名と減じ、厳しい入学試験となりました。入学予定者は男子一九七名、女子九四名の合計二九一名です。  また中学入試では、一次入試と帰国生入試の合格者の内、延納手続きをせず、合格発表当日に入学手続きを完了される方が年々増加しています。本年も昨年の過去最高人数を更新し、本校を第一志望とされる方の増加を強く実感致しました。  高校入試では、応募者総数は昨年の七一四名から六八七名と若干減少し、合格者総数も昨年の三〇四名から二九一名と減じましたが、入学予定者は昨年の合計六九名から男子四二名、女子三二名の合計七四名となりました。  本年も中学・高校共に、本校の教育に対する受験生の信頼と期待を改めて実感できる入学試験となりました。  最後に、講堂で受験生を待つ保護者の方々にお茶やコーヒーなどのおもてなしをしてくださった、在校生の保護者の方々がいらしたことをご紹介すると共に、お礼を申し上げたいと思います。  ありがとうございました。

*入試結果データにつきましては、本校ホームページをご覧下さい。
 

進路部主催・第三学期
 GLFCプログラムから


◆東京大学研究セミナー
 一月二十七日、東京大学より高大接続研究開発センター教授の濱中淳子先生をお招きして、東京大学研究セミナーを開催しました。このセミナー実施の背景には、近年の本校生徒の東京大学への進学希望数の大幅な増加があり、当日は、生徒・保護者合わせて約六〇〇名が参加。関心の高さが示されました。セミナーでは、東京大学における教育の内容や、研究の環境など、「東京大学での学び」をテーマにした、多岐にわたる、興味深いお話をいただきました。  具体的には、国立大学での学びの利点から、東京大学の教育の質や伝統、教養部における学術俯瞰講義を基盤とする二層教育の意義、多方面にわたる人的ネットワークの広さなどが熱く語られました。  当然、このセミナーに参加した生徒たちの東京大学への進路意識が益々向上したものと推察されます。今後もこうした機会を進路部として積極的に設定し、「志望校が受験校」となるようにバックアップしていきたいと考えます。(進路部・井上)

◆医学ガイダンス
 二月十七日(土)、卒業生を招いて医薬系ガイダンスを行い、中三~高二の医学部希望者約百名が参加しました。今年は、仲村あずささん(二十二期・千葉市立海浜病院小児科)、川村俊人さん(二十五期、千葉大学病院初期研修医)、菅原大地さん(二十九期、東京大学医学部四年)の三名にお話しいただきました。 医学部生からは、医学部の学生生活の様子を中心に、医師の立場からは、現役医師としての日々の職務やその喜び、苦労についてお話しがありました。また、専門知識や技術の大切さとともに、コミュニケーション能力や体力が医師として職務を全うするためには欠かせないこと、そうした力を身につけるためにも、中高生時代には部活動など様々な活動を大切すべきだと強調されました。  三人ともが勉強はできて当たり前という前提で、しかしそれだけでは医師の職務は務まらないというお話しをされていたのが印象的でした。全体会終了後は生徒の個別質問に丁寧に対応していただき、医学部を目指す中高生がキャリアを考えるよいきっかけとなりました。 (進路部 福元)