えんじゅ:310号  


 

 

中学第一学年 野田研修


 五月一〇日(木)中学一年は野田研修を実施した。学年は三団に分かれ、もの知りしょうゆ館と、移築、再現された醤油製造の「御用蔵」(いずれもキッコーマン野田工場に併設)、上花輪歴史館を順次見学した。  当日朝、関東近郊では降雨があり、また多少の列車遅延が発生していた。しかし特に大きな混乱はなく、生徒たちは全員無事に野田市駅に到着し、初めての現地集合を行えた。  野田市では午前中、同様に大雨に見舞われた。雨の中屋外の上花輪歴史館を訪れた三、六、八組の生徒たちは合羽などの雨具を着て見学していた。同館では野田市の歴史を学び、機械化される前の醤油製造に用いられていた道具を実際に見ることができた。同館館長の高梨兵左衛門氏(本学園評議員)は春の叙勲の授賞式に出席するため、当日不在であった(別記事参照)。  もの知りしょうゆ館では醤油を製造する工場内部の様子を実際に見学することができた。また生徒たちはガイドさんの説明を聞き、懸命にメモを取っていた。また加工途中の材料を実際に匂うことができ、興味深げに味わっていた。

旭日小綬章受賞
 おめでとうございます。  この度、春の叙勲において本学園評議員の高梨様が旭日小綬章を受章されました。  高梨様には、式典にてご祝辞を頂いたり、野田研修で大変お世話になっています。今後とも、尚一層の活躍をお祈りいたします。
 

中学第二学年 鎌倉研修


 中学二年生は、五月十日に鎌倉の地で研修活動を実施しました。  今回の研修では、事前学習と、ルール決めに特に力を入れました。  事前学習では、生徒一人一人が、個人テーマを自ら設定し、文献を読んで先行研究をまとめるという、本格的なレポートの作成に、はじめて取り組みました。  また、研修のルールについては、まず、研修係会で何度も話し合って原案を考えました。更に、それを係以外の生徒に示し、クラスでの意見交換およびアンケートを実施。そこで出た意見を集約し、係会での再度の議論を通じて、ルールを最終的に決定しました。  生徒の主体性を昨年以上に重んじた、かような活動を通じ、生徒は当日鎌倉の町をより深く味わうことができたようです。また、現地ではほとんどの生徒が節度のある行動をとることができました。  事後アンケートの結果も良好で、今回の研修における取り組みは、秋の長野研修にも生かしていけそうです。  鎌倉では、正午頃から雷雨に見舞われましたが、幸いなことに一時間程度で雨はやみました。この時間生徒の多くは昼食をとっていましたので、行程が乱れることもほとんどなく、無事研修を終えることができました。  ほどなく広がった青い空が、今回の研修の成功を物語っているかのようでした。
 

コラム SGH 26


このコラムが出る頃には、米朝首脳会談が予定通り行われたか、中止されたか、確定していることでしょう。二国間交渉ですので国際会議ではありませんが、事前に様々な国と調整しているところを見る限り、やはりこれからの世界は多国間の関係性を無視することは出来ないことがよくわかります。国際交渉は一筋縄ではいきません。  今年の夏に、SGH最終年度を記念し、学園主催の高校生国際水会議を開催することとなりました。世界から様々な国の高校生を招き、国際公用語である英語による通訳なしの会議を行う予定です。会議では相手の主張を聞き理解し、グローバルな課題に向き合うことになります。その意味で相手を理解するための事前の調査や準備、更にコミュニケーションを深める人間としての教養も重要です。会議に参加する生徒は勿論、お手伝い頂く生徒の皆さんも、会議の進行に色々な形で関わって頂くことで、自身の成長に活かして頂きたいと思います。また会議開催に際し、多くの保護者にご協力を頂きました。この場を借りて改めて感謝申し上げます。