新年あけましておめでとうございます。 今年は新しい元号が始まる年となりました。三十一年余りに亘る平成が終わり、新たな時代がスタートすることとなります。日本の元号は日本でのみ使われているものですが、新しく始まる新元号の世界をある一定の期間と捉えれば、その時代はこれからどうなっていくか、楽しみに考えてみたいと思います。また、二〇一九年は己亥(つちのとい)年になりますが、十二支最後の亥年らしく、エネルギーを貯めて新しい事に準備する、植物に例えると、草や花が枯れ落ち植物の生命が引き継がれて種の中にエネルギーがこもっている状態を表すと言われています。今年は将来に備え力を蓄えるには最適な年になるそうですので、皆さんも改めて将来に向けた準備を意識して過ごしてみてはいかがでしょうか。 今年は本校にとっても将来に向けた準備を進める良い機会に出来ればと思います。高大接続改革に代表される様々な改革に向けた備えをしっかりと行い、生徒の皆さんの自己実現に向けた活動を積極的にサポートしていきたいと思います。改革の中では主体性を育てたいとの目標が掲げられ、生徒皆さんの主体的に取り組む姿勢などが求められています。限られた時間の中で、自分らしく自分にあった取り組みを見出し、充実した学校生活にしていくことが重要です。一人一人個人で何かにチャレンジすることも良い経験になりますし、友達や仲間と目標を一にして一緒に取り組むことで、より充実感を味わえるような経験をすることが出来るかもしれません。学校の設備やシステムも時代に応じて不断に見直していきながら、準備を怠らず進めていく年に出来ればと思います。 二〇一九年は、オリンピックイヤーの前年ですので、何かと慌ただしいことが起きることが想定されますが、この一年を落ち着いて過ごし、自分自身の力を十分に蓄えてくれることを期待しています。 |
新年おめでとうございます。 新春、清々しい元旦を迎えたことと思います。木の芽が膨らむ時季も来たようです。 正月の「めでたい」は、様々な説が有りそうですが、「芽がでたい」から「芽出たい」となったと見立てたいと思います。この時期は木々が「芽を出したい」と願っているのですから。 人も、この時期、今年こそは「芽を出したい」と願っているのではないでしょうか。 自身の芽を出すきっかけは、一年間を振り返って、自分の言動がこのままで良いかを自身に強く問うことから始まります。具体的に、どこをどの様にすれば良かったのかを考え、新しい目標を作り、意欲的に新しい自分を築いて下さい。大いに期待しています。 さて、人が何かを始めようとする時に、論理・倫理・情熱という三つの事を忘れてはいけません。論理的に考えられた事柄で、人の道に外れるような事ではなく、なお、自身の情熱が注げることが必要になります。 この事を自分の計画に当てはめて見ると、計画が単なる思い付きでなく、しっかりと考えた結果のもので、自身にとって本当に必要な事なのか、また、それは、周囲の人々に迷惑でないのか、道徳的にも問題が無いのか、本気でやり通せる意欲が有るのか、など、十分に考えた計画なのかということです。計画を実践する途中で行き詰った経験はありませんか。段取りが悪いと感じたり、非能率的だと思ったり、家の人や友達に文句を言われたり、自分の意欲が急に無くなったり、計画の目標そのものに価値が見えなくなるような事が起こらないようにしっかりした計画を立てたいものです。すでに三月までの計画を実施している人も、新年には計画を見直したいですね。実際にやった経験からの見直しは価値ある手直しになりますね。新年の新しい計画で、今年を充実した年にして下さい。 |
新年、明けましておめでとう御座います。 今年五月の改元が決定して以来、「平成最後の」という言葉が頻繁に使われだした。例えば「平成最後の高校卒業生」、「平成最後の選抜甲子園大会」など。物事には最初と最後があるが、華々しさを思い起こさせる「最初」に比べ、「終わり良ければすべて良し」という諺はあるものの、「最後」にはどこか物悲しさを感じてしまう。手抜きをした基礎の建造物が耐久性に乏しいように、「最初」(基礎)を大切にする人にこそ「終わり良ければ……」という結論が訪れるのだと思う。これから先、数多くの「最初」に出会う君達には、「最初」を大切にする意識を持ち続け、常に最高の結果を手にして欲しいと願う。 |