えんじゅ:316号  


 

 

母校の存在
高三学年主任 大平


 教員冥利に尽きることの一つに卒業生との再会がある。担任や部活動などで付き合いが多かった元生徒が訪ねて来てくれたときは、喜びもひとしおである。近年はホームカミングデイが設けられて再会の機会も増した。  創立間もない三十数年前の卒業生が来校すると、誰が先生なのか見紛う年齢の人たちが、教室や廊下で久闊を叙している様子はとてもほほえましい。  卒業した高校へは私も事あるごとに訪れた。しかし、年を経るにつれて回数が減り、それに反比例するように、人事異動や定年で去られた先生方が増えていった。その後、校舎も改築されて私の知る母校はその面影を失った。この三十年ほどは一度も足を運んでいない。  それでも同期の友人とは年賀状のやり取りをしているし、年に何回か酒も酌み交わす。送られてくる校報を読むと、遥かに年上の先輩方から卒業したての後輩たちまで、各々の同期会が定期的に行われているようだ。  友たちと高校時代を語るとき、心の中には確かに見慣れた校舎があり、先生方の顔も鮮やかに浮かんでくる。昨年の暮れに開かれた還暦を祝う同期会では、先生や友人との語らいの最後に全員で校歌を熱唱した。姿形がどんなに変わろうとも、私たちを育んでくれた母校への思いは変わらないことを実感した。  幸いここ渋幕には異動がない。当分の間は、学校へ来れば関わりのあった先生方といつでも会うことができるだろう。これは本当に羨ましい。君たちが卒業生として訪ねて来てくれれば、私たちは出来る限りの時間の中で、昔を今を、そして未来を語り合いたいと思う。  どんなに時間が流れようとも、君たちが自分の仕方で、母校を思い続けてくれることを心から願っている。  三十四期生の皆さん、卒業おめでとうございます。必ずまた逢いましょう!  前途に幸あれ!
 

卒業生褒賞


〈校内賞〉
理事長賞 伊地知

特別賞(六ヶ年皆勤賞)
 三宅 髙橋  藤井  山田  太田  安斎  田部井  大竹  板橋  田中  永野  下川  遠山  中島 

三ヶ年皆勤賞 (六ヶ年皆勤を除く)
 石野 中島 那須 山本 熊田 髙島 鷹野 今西 佐久間 仲川 南 花澤 山本 伊藤 大野 鈴木 竹内
 堀川 市原 岩下 入馬 飯室 平岡 竹中 本谷

年度功労賞
 下川 益滿 末野 桝井 大村

 自調自考優秀作品賞  優秀作品大賞 那須

優秀作品賞
 三宅 上田 開 雨宮 井出 大塚 大村 西村 北岡 佐久間 浅野 追川 本谷

一ヶ年皆勤賞 (六ヶ年・三ヶ年皆勤を除く)
 中澤 中町 山田 白井 中橋 井上 久世 龔 孫 田中 千代 河上  角田 藤本 入江 梅村 岡本 荻野
 栗林 相馬 森 大久保 八廣 兪 稲見 龍海 西村 萬代 松尾 木下 齋藤 佐藤 浅海 浅野 大野
 菅野 澤村 伊藤

〈校外賞〉
千葉県知事賞 兪

日本私立中学校高等学校連合会賞 栗林

千葉県私立中学校高等学校協会賞 佐藤

千葉県図書館優良賞 上田

千葉県高等学校野球連盟賞 池田

千葉県高等学校体育連盟  空手道専門部優秀選手賞 仲川