えんじゅ:122号

宇宙と地球の科学講演会

                    


十一月十八日の七限の授業を使い、宇宙開発事業団特任参事の菊山紀彦(きくやまとしひこ) 先生をお招きして宇宙と地球の科学講演会を行った。

演題は「守ろう地球、目指そう宇宙」。

一九〇三年にライト兄弟が初の動力飛行に成功したときから、わずか六十六年後の一九六九年に 人類は月に降り立った、という話から始まり、冷戦下では、宇宙開発は東西両陣営の格好の 宣伝になり、そのためソ連の字宙開発やアメリカの宇宙開発が急ピッチで進められたという話、 無重力中の不思議な話、宇宙で生活するときには、て、電気が見っかった ときには、地上では考えられない苦労をする話一宇宙でパンを食べるとパンくずによって 大事故になってしまうことや、宇宙ではトイレでも地上では考え られない苦労をする話など一をお話された。

また一五〇年後には、人類は宇宙で生活できるよう になると説明。最後に、宇宙から見た地球の大気層のスライドを示されて、地球大気がとても 薄く、地上で見ている果てしない空は幻である、地球の薄い大気圏を守っていかなければ、 人類は宇宙に進出していく事はおろか、地球に生存していくこともできなくなる、との言葉が 印象的だった。一五〇年後の人類に地球を受け継がせるためには地球の環境が 守られなければならないと、話をまとめられた。

楽しい話に、あっという間に終了の時間になって しまった。


講演後には生徒から、本当に一五〇年たてば、人類は宇宙に住む ことができるのかとの質問に、先生は電気の発見のことを例に出されその利用の方法など誰も 思いつかなかったが、現在では私達は電気なしでは生きて ゆけない状況になってしまっているので、その当時に全く信じられなかったことが、時間が 経てば当たり前になってしまうことがあるから、一五〇年後に人類が宇宙で生活することも、 十分あり得ることだと説明された。また、清涼飲料の会社で出しているコマ−シャルで、宇宙 旅行ができるというのは本当のことか、などの質問がたくさん出たため、菊山先生は壇上から 降りられて、質間した生徒の傍で、質問に答えられていた。

終了は四時半を過ぎていたが、生徒は 楽しい時間を過ごした。


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平成10年(1998)12月22日改訂。