えんじゅ:136号
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15期生の千田 直子さんが、日本 学生科学賞の内閣 総理大臣賞に選ば れましたが、この 賞にはアメリカ派 遣、そしてISEF (国際学生科 学技術フェア)へ の参加という特典 がついています。 今年のISEFは ミシガン州デトロ イト市でひらかれ ました。さてISEFといって も日本ではあまり知られていま せんが大変な国際大会です。参 加国40カ国・登録人員3000 人、登録される資格のある人 は各地の科学コンクールの優勝 者でファイナリストとよばれて います。さらにこの大会で優勝 すると最高賞4万ドルの奨学 金、次点ノーベル賞授賞式への 招待という豪華さです。 さて5月6日現地入りした千 田君たちはCOBOセンターと いう幕張メッセ並の大催場でセ ットアップ、色々な行事があっ て5月9日一日がかりで審査を うけました。色々な行事で印象 にのこったのは千田君がノーベ ル賞受賞者を囲む朝食会に招待 され、その席でギルパート先 生・フルス先生と云う2人のノ ーベル賞受賞者と親しくなった ことです。千田君は勇を鼓して 自分のブースに招待したのです が、お2人ともわざわざ来て下 さって千田君の説明を熱心に聞 いて下さいました。千田君にと ってこれは生涯の感激だと云っ ていました。 審査の結果は残念ながら無冠
におわりました。千田君だけで
なく代々日本の代表があまりよ
い賞に入れなかった歴史があり
ます。きてみておどろきますが
その発表の内容が高校のレベル
をこえて高いことです。例えば
医学とかプラズマと云ったもの
まであると云うことです。日本
では考えられないことですが、
本気に専門家(スペシャ
リスト)になろうとする
意欲と才能をもった人を
早期にみつけ、高校在簿
中に専門の機関で研究の
訓練をうけ、その成果を
この大会にもちよるわけ
です。スポーツの世界で
は日本でも早期の特訓が
行われていますが、科学
技術の世界でも次代を荷
うスペシャリストを早期
に特訓しようとするシス
テムになっているのだな、と思
いました。日本では大学を終え
るころになってやっと専門家と
しての活動がはじまるのに海外
では10年も早く一人前の研究者
の下地が作られてしまっていま
す。それにはそれなりの弊害も
ありましょうが、まずその現実
を直視したいと思います。今君
達は希望の大学合格を目指して
勉強していますが、幕張高校生
なら、その上にもうひとつ自分
は将来この道で生きて行こうと
いう夢をもち、その目的に向か
ってスペシャリストとしての訓
練を自分に課してほしいもので
す。それが将来君達が世界の
人々に伍して、自分を活かし、
且つ日本の未来に貢献する道だ
と強く感じて帰ってきました。
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