えんじゅ:149号
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21世紀の幕開けの年をま もなく閉じようとしています。 さて、本年度の地区別保護者 懇談会の後期開催は、10月初旬 から11月下旬まで8会場にお いて行われ、有意義な機会が持 てた事を感謝申し上げます。 今、教育上の様々な課題は多 く、学校、家庭、地域社会が一 体となり取り組むことが教育環 境にとり重要となります。 今回の地区懇は学校にとって の保護者への説明責任(アカウ ンタビリティ)を意識して次の 項目の説明を最初にしました。 @来年度の「学校5日制」につ いて、A安全確保の対応、Bノ ーベル賞受賞者の大江健三郎先 生との再会について。 さらに、9月11日の同時多 発テロ事件をきっかけに世界を 不安の渦に巻き込み、新世紀の 前途が予測のつかないような展 開がありました。ますますグロー バルな視点でものを考えていかな ければならない時代です。この 状況下で日本人に求められるこ とは、異質な文化を理解し、多 様な価値観を持つ人達と共生し ていくことが大前提となります。 そのためにも日本文化を背景に した「日本人である」というア イデンティティをしっかり持つ必 要があります。 そこで日本文化の原点を探り、 その根底にあるものは何かのご参 考として芳賀日出男さん(写真 家)の「日本の四季と伝統行事」 のビデオを視聴して頂きました。 地域社会は、「いのち」の出発 点であり、幼児期から生涯にわ たり、その人の人格的基盤を作 り上げていく地域に根ざす教育 の核があります。伝統行事や催 事には先祖や命のつながりを意 識させる深い意味が含まれ、長 い歴史の中で集約された様式= パターンがあります。そこには守 るべきマナーがあり、文化が育 まれていきます。この文化=マ ナーを大切にして世代を超えて 伝えていかなければなりません。 新しい世紀を生き抜くための ”自立した人間”(アブスタン ディング・マン)を教育の基盤 に据えて、国際社会に互してい ける、誇りを持った日本人の育 成に努めていきたいと考えていま す。 最後に地区懇に参加して多く の意見を寄せていただいた保護 者の方々に心より感謝申し上げ ます。
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