えんじゅ:151号
| ||
---|---|---|
本日の卒業式に臨み、席を伴 にできなかった仲間がいます。 F組、櫻井君。昨秋来の闘 病の末、去る2月3日に亡くな りました。秋頃から体調不良を 覚えるや、病状性急にて11月 末には危篤状態を迎えてしまっ たのです。サッカー部の主軸と して活躍する姿が脳裏に鮮やか な私たちに、それは信じ難い出 来事でした。活躍を称える功労 賞の受賞席に彼の姿はなく、大 きな欠落感を誘います。 ご両親から伝えられる闘病の 様は、多くの仲間に祈りを、ま た勇気を促すものでした。彼の 命の燃焼はグランドの勇姿とは また違った形で多くの人の心に 宿ったようです。命尽きるとも その生は、夢は、希望は、今日 旅立つ卒業生と伴にあり、また 後輩たちに引き継がれてゆくで しょう。ご冥福をお祈りします。
| ||
櫻井、君と過ごした3年間は 長いようでいて、その実あっと いう間だった。互いに励まし合 い、笑い合い、時には衝突を繰 り返しながら、僕たちの絆は深 くなっていったのだ。君は僕た ちにとって「頼れる仲間」であ り、周囲を明るくしてくれる存 在だった。のみならず試合での 姿や、引退後の病気と闘う姿を 通じて感動と勇気を与えてくれ た。そんな櫻井と一緒に卒業式 を迎えられないのが無念だ。け れども君の姿は若く輝いたまま 僕たちの心に深く刻まれて、こ の先、幾多の苦難に際して、僕 たちを励まし続けるだろう。そ んな思いを胸に卒業していく僕 たちを、どうか暖かく見守って ほしい。さよなら、サク。
![]() | ||
![]() ![]() |
||
えんじゅ表紙へ | ||
![]() |