えんじゅ:154号
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6月8日、国立劇場で高1生対象の歌舞伎鑑賞教室が実施された。 橋之助により瞬間の熱演に、生徒達はすっかり魅了されてしまったようである。
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今回歌舞伎を見学するにあたって、僕は歌舞伎に関してほとんど 知識もなく、なぜ歌舞伎なんだろうかと疑問に感じていた。 見た事のない歌舞伎を僕は進行が遅く退屈なものだと思い込んで いたが、じっくりと鑑賞するとリズムがゆったりな分だけ、余韻が 長ければ長い分だけ登場人物の気持ちが深く伝わってくるようだった。 役者の演技もすばらしいが、それを語りや三味線や音響効果を務め る下座などがさらに引き立てていて非常に歌舞伎の奥の深さを感じ させられた。歌舞伎は、現代人が一見退屈してしまいそうな緩やか なリズムの中に、昔の人の思いが巧みな舞台技術によって凝縮され ているすばらしい文化であると感じた。 芸術の1つ1つそれぞれが特有の表現力を持っていると、僕は、 思う。その中で日本の代表的な独特な性質を持つ歌舞伎は未来へ残 していかなければならないと感じた。
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私は今まで歌舞伎にあまりふれたことがありませんでした。中学生 の時、一度「勧進帳」をビデオでみたことがあったけれど、言葉は妙 な節がついているし、動きも遅いので、立派な伝統文化だけれど、や やたいくつなもの、というイメージをもっていました。 しかし、今回、舞台の上にあがって、いろいろな体験をする機会を いただき、この考えは変わりました。太鼓で河の音を表したり、小石 で波の音を作ったり。私が吹かせてもらった笛の音は、千鳥をあらわ す音でした。さらに驚いたのは、舞台の上の船に乗った時の揺れが、 本当の波の上にいる感覚にそっくりだったことです。 歌舞伎というものは、役者さんの熱演もさることながら、多くの裏 方さんの努力や精巧な舞台装置の上に成り立っているのだということ が実感できました。
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平成14年(2002) 7月 5日改訂