えんじゅ:170号


大学体験講話



 高校二年生の三学期は、コース・科目選択に区切りをつけると同時に、自己実現に向け気持 ちを引き締める時でもある。それに合わせ、大学の説明会が卒業生を招き、二月十八日(水) に実施された。話題の中心は、大学の特徴および生活、受験への心構え、高校二年生への助言 などである。

 今年は、島田さん(十三期・東京大法院二年)、吉川さん(十五期・東京大教養四年) 、高野さん(十六期・慶應経済二年)、中鳥さん(十八期・早稲川埋工一年)の四名 を迎え実施した。一人あたり十数分程度の時間だったが、ユーモアを交えながらも学部・受験校 の決定、大学生活で大切なこと等についての話となった。高三では部活と勉強の両立を目指し 勉強の時間を増やす(中島さん)、目的を持たず大学生活を送る人は就職もうまく いかない(高野さん)、自分の好きなことができる環境の大学を選ぶ(吉川さん)、大学入学前か ら興味ある対象を持とう。結局その分野(外交)で働くことになった(島田さん)、という話が 印象に残った。

 数日後、医薬系大学進学希望者(高一・高二)を対象とした説明会が、二月二十一日(土) に実施された。

 今年は、今井さん(十六期・東京大薬三年)、徳武さん(十六期・千葉大医3年)、 佐藤さん(十八期・千葉大医一年)の三名を迎え、八十名の希望生徒を前にし熱弁を振 るってくれた。

 お話の中で印象的だったのは、自分が目指した医学部へこだわり、最後まで努力すれば道は開 ける(佐藤さん)、今でも医学部でよかったのかという迷いが生ずるが、献体して下さったおば あさんのことを考え、よき医師にならなければと再認識した(徳武さん)、医療に係わる人は 倫理観を正しく持たないといけない(今井さん)ということだった。

 どちらの説明会でも共通するのは、自ら求めた世界へ一歩も二歩も踏み出した卒業生のお話 は、自信に満ち興味深く魅力的なものであるということだ。

 今回多忙な中、時間を割いて来校してくれた辛業生だが、講話の後も、長時間進路室で個別 に生徒の質問に付き合ってくれたことも付記しておく。

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平成16年(2004) 5月 10日改訂