えんじゅ:171号


ニュージーランド ホームステイ
「自然・人情」で見つけた「新しい自分」



今年の中三ニュージーランド研修は三月五日から十九日に、ニ百五十六名の 参加で実施しました。

研修の中心となるホームステイは、昨年度から二地区に別れて実施しています。 十五年間の蓄積があるワイカト地区と、二年目のウェリントン地区です。 同じニュージーランド北島といっても、移動には飛行機で一時間という距離です。 実質的には、二つのプログラムが同時に進行していると考えた方がいいほどです。 したがって、出発前は両地区の遠さに目が行き、違いを意識する準備になりがちでした。 しかし、現地に着いてみると、青い空、緑の大地、草をはむ羊、そして親切な人々とまったく一つのニュージーランドでした。 「ニュージーランドで日本を勉強してきます。」と宣言した代表生徒の言葉がよぎります。 日本人の考え方、発想を再考させられます。

日本とニュージーランドという国レベルでも同じこと。外見の違い、言葉の違い、文化の違いはあっても、それを越える共通の何かがあるはずです。

現に生徒たちはあっと言う間に現地の生活に溶け込み、裸足で転げ回っていました。 急なホストチェンジ連絡に、顔をこわばらせながらも対応していました。 小学校訪問では身振り手振りで「JAPAN」おw説明していました。 理解しよう、理解してもらおうと必死になったとき、差は小さなものでしかなく、たやすく克服できるのだと学んだはずです。学校生活では見られない逞しさでした。

サヨナラパーティーのサンキュー スピーチでは、言葉の裏にある心を上手に伝え、話す方も聞く方も感極まっていました。「サンキュー」の気持ちが会場に満ち、このプログラムの成功を確信した瞬間でした。

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平成16年(2004) 5月 14日改訂