えんじゅ:174号


槐祭の多様さと新鮮さ



今年の槐祭は例年よりもやや早めの実施となり、 情報の行き渡らない卒業生も多かったと思われるが、 それでも前年よりもはるかに多い人場者数を記録した。

例年のように理科的な実験をほじめとする真面目派のものから、 お化け屋敷のような娯楽的なものまで、内容はバラエティに富んでいたが、 今年目立った傾向としては、世問の話題に反応した企画がいくつかあったことが 挙げられるだろう。 「世界の中心で愛を叫ぶ」の影響か、「愛」を掲げた企画もあれば、 男達のシンクロスイミング「ウオーターボーイズ」を本当にプールでやってしまおうと いう企画もあった、 後者は、素人が比較的短期間の練習でやったとは思えない演技で評判を集めた(女生徒によ るぎひしい指導があったらしい)。また、大掛かりなファッションショーの企画もこれまでには 見られないものだった。これは、高校生の徳丸さんのデザインしたドレスを大掛かり な舞台で披露するというもので、縫製、舞台技術、照明、音響、映像、モテル、メイクまで、オ リジナルで作成し、余興的なレベルをはるかに越えたショーに仕上げており、会場(体育館) を埋めた観客をうならせた。

本校の文化祭も、毎年アッと驚く新機軸が満載というわけではないが、少しずつ多様化して いるのは問違いないようだ。それが一定水準以上の姿で現れたときにわたしたちはその新鮮 さに驚く。今年はそういう年だったように思う。


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平成16年(2004)10月18日改訂