えんじゅ:174号

高校二年生
オペラ鑑賞教室
新国立劇場(初台)七月十六日



学期末試験も終り、夏休みを 待つばかりになった七月十六日、 高校生対象のオペラ錯賞教室に、 高校二年生の約三四〇名が参加し ました。 にわか雨も降る蒸し暑い日でしたが、東京初台の新国立劇場でひとときの別世界を 楽しみました。 今年は、恒例の演目『トスカ』 にかわり、一般公演の時期が重なった『カルメン』(ビゼー)の上演となり、 カルメン役のブリマも、来日中のエレナ・ツィトコーワが務めるという、いわば 今年かぎりの「スペシャル」を楽しむことができました。内容が高校生向きの簡略版などでは ない本格的なものであるのは例年通りでしたが、今年は、オペラや作品についての解説を コミカルな寸劇仕立にして幕あいにはさむという工夫がされていました。 先生たちの評判は「作品世界についての感興がさめるような気がする」と、今一つのも のでしたが、後日に聞いた生徒たちの意見では、むしろ好評だったようです。 特筆すべきは生徒たちの鑑賞態度が大変良好であったことです。このことについては、講演 後に国立劇場から学校にお褒めの言葉をいただきましたが、事後の生徒たちの声からは、生徒 たちの多くがオペラ鑑賞を新鮮な経験として受けとめ.それぞれに感動していたということが 感ぜられます。そういったことが上演中の舞台と観客席の一体感を実現していたようです。


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平成16年(2004)10月18日改訂