えんじゅ:195号


中学2年曾津研修




 本年、十月九日より十月十二 日にかけて、中学二年生の会津 研修が実施された。
 天候が大きく崩れることもな く、生徒達は、事前の計画に 従って盛んな研修活動を行って いた。
 初日は、東京や大宮に班ごと に集合、現地に到着しだい班別 の研修活動を行い、ホテルで学 年全体がそろうという形であっ た。二日目も終日、班別の研修 活動を実施したが、生徒達は事 前に予約した様々な体験学習を 行い、訪れた見学地で多くのこ とを吸収していた。三日目は、 生徒全員で五色沼を散策し、楽 しい思い出を数多く作ったよう である。
 今回の研修では、事前、事後 にレポート作成を行い、内容の 充実した研修となった。



あ か べ こ


中2 鈴木




 それを作るのは、思ったより も難しかった。筆を持つ。
 「あかべこ作りの始まりだ!」  私は深呼吸をした。筆を優し く水につける。するとバケツの 中の水が波紋を描いた。そして 筆の水気をとりながら毛先を整 える。筆に絵の具をつけた。も う一度、深く深呼吸をした。
 「あかべこ作りの始まりだ!!‥」
 身体の全神経を集中させる。
指が震えないように慎重に筆の 先を赤い面につけ、ゆっくりと 筆を動かす。瞬きをしないよう に一点をじっと見る。
 最後に瞳をつけた。すると、 それはただの物体ではなく、命 のある物体になった。そして、 名前も「それ」 ではなく「君」 という名前に変身してしまった のだ。
 私は君を見た。君は黒い大き な瞳で私を見る。君はとても愛 らしくて私は君の瞳に吸いこま れそうになる。あまりの愛らし さに押されて、赤い顔に触れた 時、まるで世界の全てのものを 見透かすように首を上下左右に 動かした。その動きは、私を更 に魅了した。
 また大きな瞳が私をじっと見る。 もう一度、首を動かした時のあ の可愛らしい君を見たくて、私 の指は勝手に君の頭に触れた。 すると、君はさっきと同じよう に首を動かし、私を和やかな気 持ちにさせてくれた。




中2南房総研修


十月九日〜十一日




 晴天に恵まれ、無事に三日間 の行程が終了した。初日は、安 房鴨川駅から鴨川シーワールド までの班ごとのウォークラリー。 基準タイムとの差やクイズの正 解数を競った。午後はシーワー ルド内を見学。二日目はコース 別研修。自分たちのテーマに 従ったコース選択で、方面別に 目的地へ向かった。三日目はク ラス別活動。体験学習、キノコ 狩り、飯盒炊さんなど事前にク ラスで話し合って決めた場所で 活動した。現地解散後のチェッ クで若干の滞りはあったものの、 事故もなく帰宅完了。本研修の 目標は積極的な行動力・地域へ の理解・マナーやルールを自主 的に守るなどであったが、生徒 の胸に残ったものは何だったろ うか。生徒の明るく上気した笑 顔が印象深かった。以下、表現 の授業で実施した紀行文を示 す。



勝 浦 朝 市


中1 鈴木




 南房総二日目、私たちの研修 コースは勝浦朝市からスタート し、勝浦海中公園、小湊鯛ノ浦 遊覧船、鴨川シーワールドバッ クヤードツアーと進んだ。この 日、私にとって最も思い出深 かったのは朝市の風景だった。
 朝市は思いの外、静かで小さ な道で開かれていた。道の両側 に市がたっていて、市をやって いる人はお年寄りがほとんどだ。 和やかな雰囲気で、なんだか落 ち着く。
 レジャーシートをしいて、野 菜の入ったカゴをおいて、座っ ているおばあさん。魚を包丁で 開いているおばあさん。
 「どこからきたの。」と声をか けてくれる。
 みたらし団子を買った。食べ てみると手作りの味がとてもお いしい。鰹を削っていると思わ れるおじさんが「鰹節を食べて ごらん。」と試食させてくれた。 鰹節もおいしいが、「おしゃぶ り鰹」というものがめずらしい。 乾燥していてとても固いおつま みだ。それがとても気に入って 百円分買った。今度はわらび餅 をもらった。試食の餅が一個 残ってしまって友達とゆずり 合っていたら、「わがままを聞 きますよ。」と言っておじさん は、もう一つくれた。
奥の店では親しみやすいおじ さんが、昆布やのりの佃煮をく れた。
 こういう買い物は、スーパー とちがって楽しい。めずらしい 食べ物を食べたり、何よりも地 元の人と話ができ、私はとても 充実した気持ちになっていた。
 

えんじゅ表紙へ

学校表紙(もくじ)へ

平成18年(2006)11月25日改訂