えんじゅ:212号


高2 ウォーキング
  


去る五月二日 (金)、昨年より 始まった高校二年生のウォーキ ングが、今年も実施されました。

 小雨の降る中での出発となっ たため、途中で中止になるので はないかという危惧もありまし たが、幸い大雨になることもな く、無事に全員が完歩すること ができました。

 出発は、京葉高速鉄道の村上 駅近くにあるフルルガーデン。 そこから、ゴールの海浜公園ま では、約17キロ。フルマラソン の半分以下の距離とはいえ、17 キロという距離は、生徒にとっ ては未知の領域だったようで す。10キロを超えたあたりから、 足が悲鳴を上げ始めた生徒も多 く、倒れこむようにゴールする 生徒の姿も見られました。

 「先生。ウォーキングなんて いう楽しそうなネーミングに騙 されました。これは、地獄の ウォーキングに名前を変えた方 がいいですよ。」

 そんな生徒の声も聞こえてき ましたが、そうは言いながらも、 生徒たちは長い道のりの中で、 友達と多くのことを語り合い、 親交を深めることができたよう です。それまでは、クラス替え の直後ということもあり、どの クラスもやや固い感じがあった のですが、このウォーキングを 境に各クラスの雰囲気も随分 と打ち解けてきたように思いま す。

 ゴール後のクラスレクの時間 になると、生徒たちは再び元気 を取り戻して走りまわっていま した。生徒の十倍の疲労の表情 を浮かべて、息も絶え絶えに ゴールしてきた教員たちは、し ばらく動けずに座ったまま。い やはや、若さというものは本当 に羨ましいものです。


高1 歌舞伎鑑賞教室

 6月7日 国立劇場

 演目 『神霊矢口渡』

 今年も、部活動の試合などが ある一部の生徒を除く学年のほ ぼ全員が参加した鑑賞教室であ るが、生徒のほとんどが歌舞伎 初体験であったようである。歌 舞伎もいわゆる古典芸能という ことで、堅苦しいイメージでと らえられがちであるが、本来は、 江戸っ子たちの大衆芸能。庶民 の人気者を中心に据えたスター システムの芝居であるから、ア イドルにきやあきやあと騒ぐ ような楽しみ方が、正しい鑑賞 法である…というのは、学生時 代に、かの池田弥一二郎先生から うかがった話である。現代ドラ マの性急なストーリー展開に慣 れた生徒たちが、言葉がわかり にくいとか、話の展開がのんび りしているとか、敬遠する声が 今にも聞こえてきそうであった が、意外や、面白かったの声が 多く聞かれた。

 作者が平賀源内ということ で、最初三十分の 「歌舞伎の見 方」にも、源内が説明にあらわ れたり、舞台のお女中がはやり のお笑いをして見せたりで、つ かみは十分。

 本編の内容は、男に一目ぼれ した女が、かなわぬ恋ながら、 男を守るために命を懸けるとい う、世話物的な要素のつよいも のだが、そこは源内作とあって、 単純な世話物には終わらない物 語の絢もあり、加えて、演出に 回り舞台やせり上がりを効果的 に使った、(語弊をおそれずに 言えば) 派手なアトラクション の要素が多分に含まれていたと いうことが、予想以上の好評と なったのかもしれない。歌舞伎 に対する食わず嫌いが、いささ かなりとも減ったのなら、この 企画は成功である。

 


相談室より[4]
「気になる言葉」
池島

 こんにちは。皆さんいかがお 過ごしですか。少しずつ日差し や湿気が強くなって、夏が近づ いてきています。

 夏になると、「けだるい」 と いう気持になる機会が増えま す。動いたり考えたりすること が億劫になり、ぼんやりとして しまいます。「だるい」とも言 うでしょうか。この言葉、最近 では夏だけでなく、一年中耳に するような気がします。

 もう少し幅を広げると、「め んどう」「どうでもいい」「うざ い」という言葉も仲間に入れら れるでしょうか。これは季節と は関係なく、誰か他の人や友達 との関係で使われることもある し、自分のことに使われること もあるようです。

 夏の 「けだるい」は、暑さか らくる面倒くささですが、これ はどんなところからくるのか と、最近考えています。

 相手のことも、自分のことも、 深く考えたり、悩んだり、困っ たりすることは、「面倒くさい」 のでしょうか。

 自分が生活していく中での、 いくつもの選択、これからのこ と、学校や家庭の人間関係での こと、考えることはたくさんあ るでしょう。その中で、上手く いかなくて腹がたったり、悲し くなったりすることも、当然起 こると思います。そういうこと 全部が、「面倒なこと」 に感じ られるようになっているので しょうか。

 がっかりしたり、傷ついたり するくらいなら、関らないほう がいい…という気持なのでしょ うか。

 私の個人的な推測だけですか ら、本当のところはわかりませ ん。でも、自分のことでさえも、 考えることが「面倒だ」と感じ るのだとしたら、とても悲しい ことのような気がします。

 人との関係では、考えて、実 行して、相手の気拝を想像して、 相手の反応を受け止めて、それ でまた自分の中で考えて……と いうことの繰り返しです。その なかで、少しずつ積み重なるも のがあると思います。自分につ いて考えることも、同じだと思 います。理想どおりにいくこと もなければ、最悪ぽっかりでも ないでしょう。

 一人でやるのが難しい時に は、相談室へおいでください。

えんじゅ表紙へ

学校表紙(もくじ)へ

平成20年(2008)9月10日改訂