えんじゅ:281号  


海外研修

 

イギリス研修


イギリス研修は三月十九日~三月三十一日まで幕張高・渋谷高から計三十六名が参加し行われた。本研修は語学研修が中心のプログラムであり、ロンドン南西の都市ボーンマスにホームステイし、世界各地より集まった学生達と共に二校の語学学校に別れ、レベル別のクラスに参加した。テロ問題での情勢の不安があり、ロンドン・パリでの自由行動は制限する形で行われたが、活動の中心となるボーンマスでは治安面での心配もなく、イギリスらしからぬ快晴の空の下、参加生徒はのびのびと活動し、充実した研修となった。
 

シンガポール研修


我々がRaffles Institution に初登校する三月二十二日、シンガポール建国の英雄であるリー・クゥアンユー氏が逝去された。その朝に予定された我々のスピーチはキャンセルされたが、RIの卒業生であるリー氏の追悼集会に参列する奇遇を得た。深い服喪に包まれた一週間であったが、リー氏の遺志か経済活動にはなんら遅滞がなく、我々の研修プログラムも国会訪問など一部の変更は伴ったが、ほぼ予定通り消化された。ホームスティ、授業参加、企業訪問、イスラムの礼拝見学など、異文化と友愛のシャワーを全身に浴びて、参加者たちは今後の大きな飛躍の糧を得たに違いない。
 

SGH シンガポール研修


三月二十日より八泊十日の日程で、第一回SGHシンガポール研修が実施された。高校一年生八名が参加し、「食」をテーマに巡検を行った。  多民族国家ならではの食文化の豊かさにばかりでなく、食料自給率を上げる努力、再生水の利用など、官民問わずシンガポールが果敢に問題に取り組む様に、生徒たちは大いに啓発されたようだ。リバーバレーハイスクール訪問では「食」に関する発表を互いに行い、充実した一日を過ごした。  海外で活躍する日本人、そして日本の高校生に胸を貸してくれた地元の人々との出会いも、心に残る研修となった。
 

SGH ベトナム研修


去る三月一九日より二十四日までの四泊六日で首都ハノイを中心にSGHベトナム研修が、食に関する巡検と学校交流を目的に高校一年生七名の参加で実施された。農村での農作業と講話及び伝統的菓子作り、学生ガイドによる旧市街探索、ハロン湾方面のえび養殖場と炭鉱見学、ベトナム料理のシェフによる市場見学と料理体験、流通関係では、地元スーパーマーケットを訪問した。ビンミンハイスクールでは、料理の授業に参加し、日本の食文化についての発表を行なうなどユネスコスクール間の交流を深めることができた。