えんじゅ:305号  


 

 

高校第一学年・第二学年
SGH関係の近況


 第二学期のSGH関係の催しで主なものは、第一学年の特別講演会と第二学年の海外研修の報告会でした。  第一学年の特別講演会は昨年と同じく、オフィス3・11代表取締役の井出留美氏による食品ロスに関するものでしたが、よりアップデートされたお話をうかがうことができました。生徒からの質問に、国連食糧農業機関(FAO)が二〇一三年に発表したレポート「食用昆虫─食料と飼料の安全保障に向けた将来展望─」以後、最近ではコオロギパンについてのニュースなど、しばしば話題になる「昆虫食」に関するものがあり、これについては、後日、資料とともに丁寧なご教示をいただきました。  第二学年は、ベトナム、シンガポール、中国の、三つの海外研修に参加した生徒たちによる報告会を行ないました。それぞれに、「食」のみならず文化の多様性を実感するとともに、新鮮な共感を覚えることが多かったことを報告しました。この会では、合わせて中国修学旅行での北京の中学(高校)との交流についての報告が行なわれました。どの報告でも、生徒達はメディア経由の中国のイメージとは異なる「自分たちと同じ高校生」を実感したと同時に、「中国の中高生は真面目で優秀。うかうかしていられない。」と口をそろえました。
 

SGH24


 先日、本校のSGHプログラムを推進して頂いていた小河文雄教頭先生がお亡くなりになられました。学校の中心としてご活躍頂き、最近ではSGHプログラムの立ち上げ、中国との友好交流を積極的に進めて頂いておりましたので、本当に残念でなりません。「何か一つでも自信が持てるものを作り上げよう。そのための努力を惜しまず、前に進み続けよう」と絶えず生徒の皆さんの背中を押し続けた温かい先生でした。故人の遺志を継いで、このSGHプログラムを通し、皆さんにとって取り組んで良かったと思われるような、より良い成果に結び付けられるよう、私たちも一歩前に進んでいかなければと思います。小河先生は、生徒の皆さんが世界を舞台に活躍することを本当に楽しみにされていました。哀悼の意とともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。  SGHプログラムにつきましては、今後も予定通り実施していきます。現在進めてきた高一、高二の活動に加え、来年度の高校生水会議(「WATER IS LIFE 2018」)も予定通り開催していきますので、宜しくお願い申し上げます。
 

World Scholar's Cup
〜Tournament of Champions of Yale〜
生徒16名が参加


 アメリカのイェール大学の"World Scholar's Cup"に本年も本校生徒十六名(中三、高一が各七名、高二が二名)が参加しました。個人種目としてのディベート、ペイパーテスト、論文に加え、チーム種目のクイズ形式のテストなど、四種の競技によってチャンピオンを競い、高校二年生の木村大吾君が百位以内(第九十四位)に入りました。参加生徒にとっては、競技だけでなく、五十カ国以上からの参加者との交流や、大学の歴史的建造物の重厚さなど、感じるところ多い体験であったようです。
 

"Home Coming Day"
 (第13期〜第17期)開催


 十一月十一日、第一回目のホーム・カミング・デイが開催され、約三百五十名の卒業生が母校に還り、旧交を温めた。  講堂での全体会は海保知里さん(第九期)の司会で、幹事挨拶から始まり、懐かしの校長講話、最近の渋幕説明、記念写真撮影と和やかに進行した。その後、卒業年度ごとに分かれ、関わった先生方との懇談に花が咲いた。名残を惜しんでの散会後は、校外でのパーティが深夜にまで及んだとの報告も受けた。  今回を第一歩として、来年以降も他の期について開催してゆく予定である。