えんじゅ:313号  


 

 

中学第二学年
長野研修


  中学二年生は二泊三日で、長野県にて研修を実施しました。初めての新幹線を利用した現地集合となりましたが、無事スタートを切ることができました。  一日目と二日目は、班別自主研修を行いました。事前学習として各自が夏期課題の事前レポートにおいて調べたテーマに合わせ、体験学習を行ったり、各見学地を回りました。生徒たちが活動したエリアは長野(善光寺)、上田、真田の郷、松代、小布施、小諸、戸隠、しなの町(野尻湖近辺)、飯山と九つにもなる広範囲となりましたが、大きなトラブルもなく、二日間を過ごすことができました。  また、ホテルでは夕食後にお坊さんによる法話もあり、生徒たちが自分自身を省みる機会となりました。  三日目はクラスごとに事前に選択した、松本市内、国営アルプスあづみの公園、大王わさび農場へと分かれ、それぞれのコースでの体験、見学を行い、長野駅と松本駅から帰途につきました。  天候は二日目の午後から崩れがちとなりましたが、全体として充実した研修旅行を過ごすことができました。反省点も多々ありますが、この研修で得られたことを日々の学校生活や今後の成長へとつなげてくれることを願ってやみません。
 

中学第一学年
南房総研修


  例年通り、南房総に行ってきました。一年生にとって初めての宿泊行事ということもあり、研修委員を中心に自分たちでルールを決めた上で、いろいろなことを学んできました。  初日は、君津駅に集合した後、鋸山登山。電車の乗り間違えもなく、無事に集合できました。天気もよく、気温も高かったので予想より時間がかかりましたが、全員が登りきり学年の一体感が増しました。  二日目は、各自が興味を持ったコースを選択し、テーマを決めて学習しました。地引網、大山千枚田での生き物観察、沖ノ島での磯の観察、ガラス工房や陶芸館での作品制作など、日常の学習とは違った体験に生徒は大喜びでした。  三日目は、マザー牧場での飯盒炊爨。夏休みの宿題であったカレー作りの経験をいかし、班員みんなで協力して取り組んでいました。係の人の話を聞いておらず、多少失敗する班もありましたが、概ね成功したように思います。  帰宅チェックがうまくいかないクラスがあったり、ホテルの部屋にカギを閉じ込めたり、名前のない忘れ物があるなど問題点もありましたが、今回の経験をふまえ、鎌倉研修以降の研修に役立てていきたいと思っています。
 

ノーベル賞フォーラム


  読売新聞社が主催する、ノーベル賞フォーラムでは、江崎玲於奈氏と梶田隆章氏による講演と、来場者からの質問を交えたパネルディスカッションが行われました。東京大学安田講堂の厳かな雰囲気の中、江崎氏からはエサキダイオードや物理学全般について、梶田氏からはニュートリノやスーパーカミオカンデについて、大学の講義さながらの内容でお話があり、生徒たちも熱心に聞き入っていました。  当日は2018年のノーベル賞受賞者発表の直前であったこともありパネルディスカッションではノーベル賞を受賞するためにしてはいけないことや、研究への情熱について討論がありました。本校の生徒からは、これまでの研究生活における失敗談について質問があり、梶田氏から実験中の大規模な装置の破損に関するエピソードを話していただけました。参加生徒にとって有意義であったことはもちろんのこと、ノーベル賞に関する報道を身近に感じるようになったのではないでしょうか。