えんじゅ:313号  


 

 

国際水協会 世界会議
Very Young Scientists


  六月十六日(日)から二十一日(金)の六日間、東京ビッグサイトでIWA(国際水協会)世界会議・展示会が開催された。開催期間中の十八日(火)に、プレゼンターとしてWIL本校代表生徒六名が渋谷の代表生徒と共に参加した。  この世界会議は、一〇〇ヵ国以上から、水に関する専門家が六千名ほど集まり、最新の知見と世界の抱える水問題に関する情報が共有されるものである。  本校と渋谷校が七月末に共催したWater is Lifeに、審査員の一人してご参加いただいたシンガポール国立大学の教授が、生徒たちの活動に大変感銘を受け、IWAにご紹介してくださった。そして、本校生徒達が高校生水会議の内容を、そこで発表させていただく運びとなった。  パワーポイントを用いたプレゼンテーションだったが、企業からスカウトを受けるほどの素晴らしい能力を発揮できた。発表に先立ち、Young Scientists(20代から30代の科学者)の表彰式も行われ、その中で両校の生徒達も将来を期待される人材として称えられた。  発表終了後は、様々な企業のブースを見学し、目を輝かせて説明を聞いていた。彼らの興味関心は尽きることなく、実りある半日を過ごすことができた。
 

シンガポール
ラッフルズ・ インスティテューション生
来校


  九月十日から十七日の一週間、シンガポールのラッフルズ・インスティテューション(RI)生徒八名が来校した。相互交流プログラムとして毎年行っているもので、滞在中は授業体験や校外学習を行った。  特に本校で過ごす時間は印象深かったようだ。今年は学年集会でシンガポールの文化と学校生活について発表をしてもらう機会があり、学年全体でシンガポールについての知識を深めることができた。質問も相次ぎ、生徒達の関心の高さが表れていた。直接交流ができたからこそ、心に残る何かがあったように思う。
 

ニュージーランド生 来校


 九月十七日から二週間、NZワイカト地区から五十五名の生徒と引率教員八名が来校した。ウェルカム・フェアウェル両式典やさよならパーティーには中三生有志が積極的に運営に携わり、中学生徒会の会長と副会長も見事な英語でスピーチを行った。また、空手道部、剣道部や吹奏楽部が見事な演技や演奏を行い、場を盛り上げてくれた。  本プログラムには、ホスト生とそのご家族、ボランティア団体SIESより多大なる協力があった。心より感謝申し上げたい。  
 

コラム SGH 29


  二年前に当選し、一年前に初来日した米大統領への信任がかかる中間選挙の結果は、この原稿が掲載される時には出ていることでしょう。アメリカの政策変更は、日本にも大きな影響を与えるもので、中国との関係改善もその一つです。日本もそうですが、世界もそれぞれの思惑を抱えつつ流動的に動いています。  これからの未来を考え、私たちが何を学ばなければいけないか、「教育とスキルの未来2030」が経済協力開発機構(OECD)より発刊され、その問いに応えようとしています。その中で、未来を作り上げていくための若者に対し、知識・スキル・態度・価値観の幅広い理解の必要性が説かれ、中でも「新たな価値を創造する力」「対立やジレンマを克服する力」「責任ある行動をとる力」の三つがコンピテンシーとして挙げられています。これから生きていく上で重要であると示唆されたこれらの能力は、学校での活動の中で鍛えることができる機会がたくさん含まれていると思います。身近な人間関係から日頃の学習、学校での行事や生活において、この三つの力を改めて意識し行動してもらいたいと思います。