えんじゅ:146号

夏休みを迎えて

自分を高める夏休みを!   生徒部長 佐々木

 新1年生を迎えてスタートし た1学期。今年度は、授業5日 制の施行によって基本的に土・ 日が休みになり、比較的自分と 向き合う時間が取れたように思 いますが、1人1人これまでの 校内外の生活を振り返ってみて いかがだったでしょうか。

 早くも3ヶ月が過ぎ、約40 日間の夏休みを迎えることにな りました。例年のように、自分 で計画を立てて実行することは 基本ですが、通常の学校生活で は得ることのできない経験や活 動を是非試みてほしいと思いま す。

 地域で行われる各種行事への 参加、旅行、家事手伝い、各種 スポーツ、もちろん学習におい ても苦手科目の克服、読書など 多々あると思います。他にも自 分の趣味の分野など取り組んで みたいことは盛りだくさんでし ょう。

 校長先生からも「ボランティ アのすすめ」をいただき現在取 り組んでいる人もいますが、全 国的にボランティア活動への関 心は急速に高まっており、誰も がその重要性について真剣に考 え始めています。

 超高齢化社会へとものすごい スピードで突き進む日本は、福 祉の問題、酸性雨やオゾン層の 破壊といった地球規模的な環境 問題をはじめとして、ゴミの処 理やリサイクルなどの身近な生 活上の問題等々、我々の目の前 には解決すべき難題が山積みし ています。

 …みんなのためになる、誰か のためになることを無理せずに やってみる。微笑みという見返 りをうけて…

 それが他者を高め、自分を高 めてくれるボランティア感動体 験だということを、是非、知っ てほしいと思います。この夏休 みこそ、それを体験してみるチ ャンスではないでしょうか?

「40日間の旅へ」−今を大切に−  進路部長 小河

 中高時代は多感であり、知的 好奇心が強まる時期でもある。 授業や研修行事、課外活動など さまざまな場面で知的好奇心が 高まった出来事がこの1学期の 間にいくつかはあったはずだ。 しかし、じっくりそれを追求す るには時間的ゆとりがない1学 期であった。

 40日間の夏休みが明日から 始まる。これまでの間に興味関 心が高まったことは何だったの か、ここでもう一度思い出し整 理しておこう。そして、この休 み中にその内の1つくらいはじ っくり時間をかけ追求してみる ことを薦めたい。いろいろなこ とを普段思い立っても、学習や 課外活動でそれを実行に移す時 間を奪われているのが現実であ る。だからこそ、普段できない ことをあえてこの休み中に実行 してもらいたい。

 新しい発見、知らなかったこ とを知る喜び、そこから得るこ とのできる感動といったものが いちばん期待できるのは、「旅」 なのだそうだ。確かに旅先での 人やものとの出会いを通して驚 きや発見がそこにはある。用意 周到な準備をしても、しなくて もだ。海外旅行、国内旅行、帰 省、オープンキャンパス、読書 等、形態は何であっても非日常 の空間へ心や体を置いてみるこ とがまず大切である。そこから 得られるものは心を豊かにして くれるはずだ。

 さて、高3の生徒諸君だが、 先輩はこの夏を「夢の実現」へ の第一歩と捉え、そのエネルギ ーのすべてを投入し自分の夢を 現実のものへと変えていった。 人生の途中経過としての1つの 結果が来春にはでる。これも避 けて通れない事実である。しか し、結果を恐れて自分を見失っ てはいけない。時間がかかって も、頂上には必ず着くのが登山 である。君たちが今やろうとし ていることも結局は同じである。 時は絶え間なく流れて来たるべ きその日を迎えることになる。 「今を大切にする」ことが夢の 実現につながるのである。努力 とその連続性が自分をどれだけ 成長させるかを決める。

 成長した自分に出会うために 旅に出てみよう。40日間の夏 休みは明日からだ。


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平成13年(2001) 9月 5日改訂