えんじゅ:148号
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今年から8学級の大所帯のた め、例年の馬籠から木曽福島に 宿舎を移しての実施でした。の どかな木曽の風景に、日頃は忙 しい生徒の心も温められたよう です。以下、生徒作文を引用。
生い茂る木々、数々の小川、 民家。特急の窓からはいつもそ んな風景が映っていた。中でも 一番心が安らいだのは小川だ。 さらさらという流れ方でもない が何となくのんびりしていた。 それでいて、どこか懐かしい香 りを運んで流れているように見 えた。時は流れても、川だけは いつも昔と同じ場所で同じよう に流れて、人々の生活の一部始 終を見守っているのだろう。
![]() 又、歩いていて少し驚いたの が、紅葉だ。葉が本当に真っ赤 だった。それをきっかけに周り に気を付けて見ると、色々な植 物の姿があった。葉が枯れては げかかった木、見かけない花、 とんでもなく大きいコスモス。 そんな光景を見ていると、植物 が私達を歓迎しているようで気 分が良かった。ふと何気ない所 に目をやるのも楽しいと思った。 歓迎してくれたのは自然ばか りではない。地元の人々も手厚 く迎えてくれた。まず、観光案 内の人。道を尋ねたら、とても 親切に教えて頂いた。すれちが うお年寄りも目が合えばにこっ と笑ってくれて「どこから来た の」「木曽は良い所でしょう」と 話しかけてくれた。体験学習先 の主婦も「五平餅はねぇ、木曽 の伝統的な文化を受け継いでい るんだよ」と優しく指導してく れた。本当に素朴な会話だが、 不思議と心が丸くなった。
![]() 木曽では時間かゆっくり流れ ていた。ふと都会の慌ただしさ を忘れてしまいそうになるのど かな風景。その中で自然と共存 しながら毎日暮らす人々。同じ 日本で生きていながら、違う環 境に住んでいると身近な事でも 気付かないものもあるもんだな あと実感させられた。
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