えんじゅ:163号

高1歌舞伎鑑賞教室


 6月7日(土)、高校1年生を対象とした歌舞伎鑑賞教室が国立劇場大劇場に於て行われました。

 澤村宋之助による「歌舞伎のみかた」も回り舞台や音響等の紹介にととまらず、パソコンを使った現代味溢れる 解説で、観客を楽しく歌舞伎の世界に引き込んでいました。

 演目は「与話情浮名横櫛」(よはなさけうきなのよこぐし)。「切られ与三」として知られる、幕末の市民生活 に題材をとった「世話物」の傑作の1つで、「お釈迦様でも気がつくめぇ」などの台詞でも有名です。

 今回は序幕から見せ場である三幕「源氏店の場」(げんじだなのば)までを通して鑑賞することが出来ました。

 演じるのは中村梅玉と中村時蔵という名コンビ。ここに中村東蔵、坂東吉弥などが脇を固めます。

 ほとんどの生徒が歌舞伎が初めてのようでしたが、皆楽しむことが出来たようです。今年は歌舞伎が生まれて ちょうど400年。磨き上げられた日本の伝統美に触れたことを各々が何かに繋げていって欲しいものです。


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平成15年(2003) 7月 8日改訂