えんじゅ:202号


2007 Sports Festival
  



 今年度も、毎年恒例のスポーツフェスティバルが実施されました。 五月二十九日の初日は、予定通り無事に行われましたが、二日目は 雨によって順延となり、二日後の六月一日に実施されました。二日 間の休息が、生徒に良い影響を与えたのが、二日目の運動会種目は、 例年以上に盛り上がり、特に高校三年生の頑張りが目立ちました。 その模様を報告してもらいます。


体育祭の想い出
  高校実行委員長 3F 宮下



 渋幕生活最後のスポーツフェスティバル、僕にとって最高の 想い出となった。
 僕は今まで部活も勉強もすべて中途半端にやってきた。
 高三になって受験に向けて気持ちを入れ替えようと思ってい たときに、スポフェス委員長の話を聞いた。僕は迷わず立候補 し、実行委員長となった。
 スポフェスの準備は一ケ月以上前から始まった。対戦表を 作ったり、安全を考えながらどんな競技をやるか話し合ったり と、実行委員は熱心に働いてくれた。また、先生方もわからな いことを教えてくださったり、準備を一緒に手伝ってくれる など、サポートしてくれた。最初は意識のバラバラだった実行 委員をまとめるのは大変だったが、スポフェスに近づくにつれ、 皆の気持ちが一つになっていった。
 そして、五月二十九日。スポーツフェスティバル一日目を迎え た。とても晴れていた暑く、最高のスポフェス日和だった。だ が二日目の予定は天気のせいで次に日に行うことができなかっ た。しかし六月一日、とうとう二日目の競技を行うことができ た。午前中は雨に見舞われたものの午後は予想以上の快晴。二日 間空いてしまったため、盛り上がるかが心配だったけれど、そ んな心配は無用だった。午後には盛り上がりも最高潮となり、 良い雰囲気で終われた。
 僕が実行委員長として一番願っていたことは、全員が楽し んでくれること。それは叶ったと思う。こんなに楽しいスポ フェスができたのも、陰で頑張ってくれた先生方と体育委員 のお陰だ。実行委員長になってみて、人の上に立つ難しさがわ かった。支えてもらってばかりで委員長としての仕事を全うで きたかわからないが、生徒一人一人にとって想い出になったス ポフェスにできた気分がする。


「やり切った」充実感
  3G 相川



 私の所属した赤組は優勝の青組に倍以上の点数を取られ、4 位という何とも残念な結果に終わってしまった。
 悔しがるべきことなのかも知れない。だが私の心は、負けを 悔しがる気持ちよりも精一杯力を振り絞って戦った清々しい気 持ちで一杯である。
 これは全くの私事であるが−私は今回のスポーツフェス ティバルで出来る限りの競技に出場した。代走ではあったもの の、リレーのアンカーも走らさせて頂いた。人生最後の「スポ フェス」を、頑張らなかったことで悔いるべき思い出にしたく なかったからだ。
 高3という時間的制約が影響し、練習も大してできなかった。 成績を残せなかった競技も少なくない。悔しい。だが勝利の喜 びには満たないものの、かけがえのない 「やり切った」感を、 私は噛みしめることができた。
 この学校に通うのももう6年目だが、思春期特有の倦怠感で 頑張ることを「ダサい」と思う仲間達を多く見てきた。私はこ れを傍目から見て「もったいないなあ」と思う。後輩達には、 是非「頑張って」欲しい。
 雨のために一悶着あったものの、満足のいくスポフェスだっ た。個人的にはこれで十分だ。
 さて、スポーツフェスティバルは「槐祭 体育の部」である ことは周知の事実だろう。「文化の部」が開催される頃には、 私の生徒会長としての任期も終わり次期会長が敏腕を振るって いるに違いない。私は、この充実感を抱えながら「文化の部」 も走り抜けていきたいと思っている。

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平成19年(2007)6月30日改訂