えんじゅ:202号


「EUがあなたの町にやってくる」プロジェクト


中学3年生学年行事
        



    EU (欧州連合) は今年、そ の基礎となったEC (欧州共同 体) の設立並びにローマ条約の 調印50周年にあたります。そこ で東京近郊の約80の中学校・高 校(あわせて約2万人の生徒) に向け、EU及び外交館の出身 国に関する出張授業が企画され ました。本校もこの記念事業に 応募し、中学3年生全員がイギ リス大使館広報部のダニエル・ ソルターさんからの御話を伺う 機会を得られました。当日の五 月九日はEUの創設記念日であ り、毎年「ヨーロッパデー」と して祝われています。ソルター さんからは、現在27加盟国・約 5億人の人口を抱える組織と なったEUの概要から、13の 加盟国の公式通貨となっている ユーロの現状までを生徒達に日 本語で説明がありました。また、 イギリスと日本の間で結ばれた 日英修好通商条約の150周年にあ たる来年を控え、芸術・科学技術・ クエイティブ産業の3分野にお いて様々なイベントを日本で開 催する事などが紹介されました。 その後、生徒との質疑応答にも 御付き合い下さいました。



「4つの自由」
  三年一組 竹田

 私が最も関心を持ったのは、 EU加盟国の強いつながりで す。なかでも中心的な位置を占 めていると思ったのが「4つの 自由」、つまり、EU域内での 人・物・サービス・資本の自由な 移動です。これによって個人は 自分の住んでいる国だけでなく 他のEU加盟国でも住み・働き・ 学ぶ権利が与えられるほか、消 費者として商品購入の際の選択 肢が広がり、品質も向上します。 また、企業も国境を越えての事 業を容易に実現できるようにな ります。  このような講演を聞き、EU 域内の強いつながりは、EU加 盟国に住む全ての人にとって 様々な機会を最大限生かすこと を可能にしているのだと感じま した。これからも、このEU単 一市場はどんどん発展し、将来 EUは日本にとって重要なパー トナーになるにちがいないと思 います。



答 え
  三年一組 木村

 僕は、EUがなぜ統合したか について国境がなくなることの 良さが、大きなメリットである と考えた。国家間での境がない ことは、互いの信頼を象徴して おり、単なる 「便利さ」を越え て、国と国の間での信頼を自覚 しあえる良い点がある。これを 全面に押し出し、年々加盟国数 を伸ばすEU。アジアでは信頼 の確認が不十分で、まだたくさ んの問題を抱えている。アジア は、貧富の差がかなり激しい。 また、宗教の違いもありアジア 統合への道は遠そうである。し かしだからこそアジアは統合す べきである。統合すれば信頼感 が生まれる、これが正しければ、 昨今の情勢が良いのか、悪いの かは、関係なくなる。統合して しまえば、あとは自然に信頼感 が生まれてくるのだ。ヨーロッ パにおいつくのは、難しくない。



高1歌舞伎鑑賞教室



 六月九日(土) に、高校一年 生を対象とした歌舞伎鑑賞教室 が国立劇場で実施されました。  歌舞伎を初めて見る生徒も多 かったようですが、見栄を切る 場面の迫力ある演技。場面を盛 り上げる音曲の美しさ。屋号を 呼ぶ、観客の鋭い声。それら全 てが生徒に新鮮な驚きを与えて いたようです。  これを機に、日本の伝統文化 の奥深さを、改めて見直してく れることを心から願っておりま す。



歌舞伎の一体感
高1 安井

 「松嶋屋!」  主人公・お早が登場するやい なや、屋号が叫ばれる。私もそ うだったが、歌舞伎を初めて見 ると、まずそのことに驚く。こ のあたり、歌舞伎は観客参加型 である。  また、歌舞伎はとてもリズム が良い。場面の切り換えでは、 黒御簾がBGMをかけるし、役者 が見得を切るところでは、つけ がそれに息を合わせる。義太 夫の言葉の切り方、盛り上げ方 も見事。そして客も、ここしか ないというタイミングで屋号の 掛け声を出す。これらが全て合 わさって、その場の空気をつく る。一つの緊張感が生まれる。 そんな空気を感じると、もう、 舞台から目が離せなくなってし まう。  私もいつか、屋号を格好良く 叫んでみたいものだ。



歌舞伎教室に行って
高1 牧口

 歌舞伎教室はとても興味深い ものだった。初めて歌舞伎とい うものを見て思ったことは、声 の迫力だ。とても広いというわ けでもないが、僕らでは叫ばな ければ隅々まで声が届かないく らいの広さのホールだった。し かし、役者達の軽く澄んだ声 はよく聞こえた。魅了される声 だった。  だが、よく聞いていると様々 な音もあった。拍子木の音、三 味線の音、下座から聞こえる太 鼓や時を知らせる鐘の音に加 え、役者と語り手の声が混ざっ てすばらしい音になっていた。  歌舞伎は日本文化を代表する ものだという事を実感した。機 会があればまた見たいと思う。

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平成19年(2007)6月30日改訂