えんじゅ:215号
| ||
|---|---|---|
| ||
| ||
|
人生で一度しかない高校の修
学旅行。こんなにも楽しくて、
色々な体験ができるなんて、最
初は思っていなかった。
今回の修学旅行においての自
分の中のテーマは、「時代」 で
あった。
九州に垣間見る「過去」。知
覧の特攻記念館での館長さんの
お話は、正直あまりにも自分と
重ね合わせる事ができてしまっ
て、辛かった。青年達が家族に
残した数々の言葉は、どれも彼
らの意志が表れていて、現代に
はない愛情を私は感じた。館長
さんが最後に言った、「青春は
一度しかない、今を生きろ。」
の言葉を忘れてはいけない。
「未来」。それは種子島にあっ
た。種子島宇宙センターは思っ
ていたより自然と混ざり合って
いたように思える。ロケットの
発射場を近くに見た時は、感動
してしまった。
この他にも、日本で唯一の砂
風呂、みんなで卓球、絶景桜島、
種子島へ着陸する時の恐怖、海
の中が見える船での遊覧、今ま
でに見たことのない真っ青な
海。これはここでしか味わえな
い。夢のような修学旅行だった。 | ||
| ||
|
「戦争は最悪の環境破壊であ
る」という見方があります。環
境というのは、自然環境だけで
はなく、町など人間の生きる環
境も含んでいます。そのように
考えれば、「平和」という言葉
が持っている、何か抽象的で非
日常的な印象が、現代を生き
る私たちが日常の中から考える
べきことというように、少し変
わってきます。
長崎は広島と並ぶ被爆都市、
平和祈念の都市であり、高校第
一学年の研修旅行のメインテー
マは、もちろん平和学習です。
原爆にまつわる事跡の見学や、
被爆体験者の方の講話などが、
その中核となります。しかし、
長崎には、他に、歴史的国際交
流都市としての面があり、これ
を、平和学習のサブテーマとし
て盛りこむことにしました。異
文化との 「和」、環境との 「和」、
それらは、反戦という、直接的
な平和意識のバックグラウンド
として、重要な価値を持ってい
ると思われます。
今年は、昨年までとかわり、
往復ともに長崎空港の利用と
なったため、最終日にできた若
干の時間の余裕を利用して、長
崎市内の他に、遠藤周作の 『沈
黙』 の舞台となった隠れ吉利
支丹の村外海 (そとめ) と、オ
ランダとの関係の深いハウステ
ンボス (バックヤードで行われ
ている環境対策設備を見学に含
む) を、コースとして設け、生
徒に選択させました。生徒たち
は旅行を十分に楽しんでいたよ
うですが、それぞれの心にそれ
ぞれの平和への思いが生まれて
くればと思います。
なお、九月の文化祭で一年E
組の企画で折られた鶴を、原爆
資料館の玄関に吊らせていただ
きました。御賛同いただき鶴を
折ってくださいました皆様に、
お礼とともにご報告いたしま
す。
| ||
| えんじゅ表紙へ | ||
![]() |
||
平成20年(2008)12月13日改訂