六月、水無月。本来の意味は「水之月」田に水を引く月=田植えを終了する季節を示している。
一年の中で最も昼の長い明るい月であるが、暗い印象があるのは「梅雨」のせいであろう。学術用語として世界に適用する
TSUYUのせいで北海道以外、日本全国ジメジメとなる。紫陽花の美しさが一際目立つ時でもある。
ジューンブライドという英語の代わり、日本では五月の梅雨入り前の快適な時期を五月尽と言うが、
この時に渋幕はスポーツフェスティバルを終了。中学の研修行事=野田、鎌倉も終わり、一学期の大きな行事は
無事終了した。いよいよ豊かな日本の四季のはじまり。この時期六月九日に国連の「教育部門」・「ユネスコ」から
元駐仏大使松浦晃一郎氏の後任として就任した新任の事務総長が来日することになっていた。イレーネ・ボコバ。
ブルガリアの前外務大臣。五ケ国語堪能な婦人で、国連筋の評価は「東ローマ帝国、ビザンチン文化の正統な継承者」
といったもの。
来日後、東京国連大学ウ・タントホールで「気候変動と教育」というテーマでの講演が予定されていた。
私も日本ユネスコ国内委員会会長として講演を大変楽しみにしていたが、残念なことに、鳩山首相辞任とぶつかり、
来日は延期となった。然し必ず近い将来来日される。
これからの青少年にとって最も気になる「E.S.D Education for Sustainable Development」=持続可能な世界
実現の為の教育をどう構築していくかという大きなテーマが論点だ。
この点については、別の機会に解説するつもりである。ところで前回「大学教育の質の保証」に係わって、大学で
学ぶものとして職業に関する専門知と自然や人間に関わる歴史・文化の諸学問"教養教育″について述べた。
そして日本では江戸初期の陽明学者中江藤樹の思想「致知格物、知行合一」が大きな影響を与えた結果、「知の尊重」
そして「知の実現」を歴史的行動として結実成功させたという経験を有している。
幕末期の志士達の行動、思想にまことはっきりと読みとることが出来る。
職業に関わる知の教育を職業教育又はキャリア教育と言うならば、大学において更に学ぶ教養教育とどう結びつける
かを考えるにあたっては、この幕末期の志士達が苦労の上実現した「知行合一」具体的には「尊皇攘夷」から鮮やかに
「討幕開国」に転換していった軌跡は大変に面白く参考になるものだと考えている。
社会の変化が激しく、先行きの見通しのつきにくい現代、若者が夢や希望を持って活発に行動しにくい状況が
現われている。若者層に高い失業率(全体4%、若者7.2%)、非正規雇用者の割合(30%超)、若年無学者60万人超、
卒業後3年以内離職率中卒70%、高卒50%、大卒40%といった数字は、端的にこの状況を示している。
小学校から大学・大学院に至る迄、教育の中核にキャリア教育を考える必要はまさに喫緊。
具合的内容は、別の機会に説明するがポイントはレレバンス。学ぶものを自分のキャリアにどうつなげるかを
考えること。
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