えんじゅ:299号  


 

 

開校記念講演会
「仕事のネットワーク」
日本学士院会員・科学技術振興機構特別顧問 吉川 氏


二月二十六日の開校記念日を控えての二月十五日(水)、ようやく春の到来を感じされる空気のなか、今年も開校記念講演会が開催されました。  様々な仕事には、そのタイプによってそれぞれの役割があり、それぞれの役割ごとに行われる決定がある。それらが社会においてネットワークを形成している。このネットワークが循環しつつ先に進んで行くことによって進歩が可能になる、というのが講演の要旨であったかと思われます。氏は、様々な分野の具体的な組織や仕事の循環図を示しながらお話され、工学博士である氏が社会の現場をシステム工学的な観点で捕らえておられるように思われました。また、生徒にとっては進路指導的な示唆に富んだ講演でもあったと言えそうです。  お話の後に、生徒からコミュニケーションのあり方についての質問などがあったのに対して、氏は「コミュニケーションという言葉を使いませんでしたが、今日の話は、つまりはコミュニケーションのことでした。」と、さらに詳しいお話をされました。また、SGH評価委員長でもある氏に対し、「わが渋谷幕張がSGH指定校として評価されるにはどのような取り組みをすれば」と質問する者もあり、これには氏もお困りになり、「校長先生どうですか」とかわす一幕も。「吉川先生は評価する側の方ですから、その質問にはお答えされづらいでしょう。」と答える田村校長。「まあ、校長先生の言いつけをちゃんと聞くというのが一番でしょう。」と吉川氏。絶妙の掛け合いに、笑い声のうちに終演となりました。
 

第31回 中学校合唱祭


 春の訪れを感じさせる暖かく爽やかな風の吹く中、二月十七日に中学開校以来の伝統行事となる第31回合唱祭が開催されました。十一月に入り合唱祭委員会が発足し行事の準備が始まりました。各クラスのテーマソングとなるクラス曲を選曲し、授業での練習が開始されると、まずパートの音取りから始めていきます。年明けからは指揮者、伴奏者を加え、次第に取り組みも熱を帯びてきました。練習場所も指定され、校舎内でも歌声が響き渡ります。一月末には事前リハーサルも兼ねた学年発表会を各学年が講堂で行い、お互いの演奏を聴き合うことで意識を高めあいました。二月はゴール前のスパートのように合唱の完成度を高める総仕上げとなり、クラスで一人一人が協力し、仕上げていきました。本番ではどの学年も個性溢れる素晴らしい発表となりました。中一は声量とハーモニーのバランスが素晴らしく、中二は先輩らしい緻密な構成で聴かせます。中3は最高学年の貫禄を見せつけ、圧倒的な印象を後輩達に与えました。次世代が活躍する来年度の合唱祭が今から楽しみです。結果は一年七組、二年四組が最優秀賞に、総合優勝に三年四組がそれぞれ輝きました。おめでとうございます。  合唱祭を終えて  三年六組 橋本  無事合唱祭が終了しました。今年の演奏はいかがでしたか。合唱は皆で声を合わせる為に練 習する事が大切ですが、放課後の教室を覗いてみるとどのクラスも一生懸命練習していたので 本番では成果を発揮できたのではないでしょうか。中学三年生は中学最後のクラス行事でした が、楽しめましたか。一、二年生は来年この会を引っ張っていく立場として頑張って下さい。  保護者の皆様、お忙しい中ご来校頂き有難うございました。仲間と一つのものを作りあげる のが合唱祭の醍醐味です。皆さんの中で少しでも良い思い出になっていたら幸いです。