えんじゅ:299号  


 

 

平成二十九年度入試を終えて
入試対策室長 永井 


 今年度も中学・高校入学試験共に、天候にも恵まれ無事終えることができました。  中学校入試では、応募者総数が昨年の二四五八名から二六九六名と増加しながらも、昨年に増しての渋幕人気から歩留まりの上昇が予測されたため、合格者総数は昨年の八四〇名から八〇三名と減じ、とても厳しい入学試験となりました。  入学予定者数は男子一九四名、女子一〇三名、合計二九七名となりました。  また中学入試では、一次入試の合格者の内、延納手続きをせず、合格発表当日に入学手続きを完了される方が年々増加しています。本年も昨年の過去最高人数を更新し、本校を第一志望とされる方の増加を強く実感致しました。  高校入試では今年度より後期入試(三科)が廃止となり、学力(五科)、帰国、特別活動のみとなりました。その為応募者総数は昨年の九九二名から七一四名と減少しました。合格者総数は三〇四名、入学予定者は男子四十五名、女子二十四名、合計六十九名となりました。  本年も中学・高校共に、本校の教育に対する受験生の信頼と期待を改めて実感できる入学試験となりました。  最後に、入試手伝いに立候補してくれた生徒諸君の協力、講堂で受験生を待つ保護者の方々にお茶やコーヒーなどのおもてなしをしてくださった、在校生の保護者の方々がいらしたことをご紹介すると共に、お礼を申し上げたいと思います。  ありがとうございました。
 

進路部 GLFCプログラム
「法曹セミナー」と「医薬系ガイダンス」


 進路部の「GLFCプログラム」の一環として、法曹セミナーと医薬系ガイダンスが実施された。いずれも受講生徒の真摯さと、講師の方々の熱意がコラボレイトした、とても有意義な時間となった。 ※  二月十日、第二東京弁護士会から、澤田雄高弁護士と塚田智宏弁護士(二十四期)をお招きして「弁護士と話してみよう!」というテーマでお話し頂いた。中三〜高二まで希望の生徒二十四名を対象に、「弁護士とは」「弁護士になるには」「弁護士の魅力とは」などを語っていただいた。それまで漠然としていた「弁護士」のイメージが、生徒の中で少しはっきりしてきたようである。また、労働法に関するグループ毎の事例検討会では、同じ事例も視点によってとらえ方が大きく変わることを実感する機会となった。 ※  二月十八日、卒業生を招いて医薬系ガイダンスが開かれた。受講者は約七十名。  今年は、山本圭太さん(二十期・東大医科学研究所博士課程一年)、加藤真弓さん(二十期・シミック株式会社)、芦名功平さん(二十三期・千葉大医学部四年)、板倉萌さん(二十七期・順天堂大医学五年)からお話を頂いた。  医学部の立場からは学生生活の様子や、卒業後の展望や臨床と研究の現場でのお話など、自分のキャリアをどのように考えて歩んできたのか熱く語られていた。また、薬学の立場からは、新薬の開発や治験など薬剤師の枠を越えたお話があった。先輩からのメッセージは医療現場と大学生活・研究活動と多岐にわたり、生徒自身のキャリアについて考えを深める良いきっかけになったようである。