えんじゅ:301号  


 

 

第四グラウンド竣工


 三月三十一日、第四グラウンドの竣工式がとりおこなわれました。第四グラウンドは国道三五七号線沿いの学校から徒歩十分の距離に位置します。テニスコート八面分の広さがあるオムニコート(砂入り人工芝)でテニス、フットサル、ハンドボール、ラクロス等で使用できるよう設計されており、四月から部活動や体育の授業での活用が始まっています。なお、照明施設とグラウンド器具の購入には同窓会組織の槐会と生徒会から多額のご寄付をいただきました。  四月二日にはグランドオープンを祝い、テープカットとプロテニス選手の模範試合が催されました。田村副校長、瀧澤テニス部顧問、寺地貴弘選手、本村浩二選手によるテープカットの後、両選手の模範試合が行われました。寺地選手は本校十三期生の元全日本テニスチャンピオンです。対する本村選手は高校時代から寺地選手の好敵手でした。白熱した試合展開にお祝いに駆け付けた多くの生徒、保護者、卒業生から感嘆の声が途切れませんでした。
 

SGH⑳


 交渉力とは何か。自分の主張を貫き通すための力とすれば、それは交渉力ではない。それぞれが主張することに隔たりがある場合に、それを埋め合意を導き出す力であり、相手があることを考えるべきであろう。お互いに合意出来るものを導き出すことが出来るかがポイントであり、その意味で相手を理解するための事前の調査や準備が非常に重要になる。模擬国連世界大会において、本校の小寺君と高橋さんが優秀賞を獲得した。本校代表として久しぶりの受賞となったが、会議で力を発揮したことは、日頃の努力と事前の準備の賜物であり、お二人の活躍に敬意を表したい。  フランスや韓国で新しい大統領が誕生するなど、世界は刻一刻と動いているが、引き続き新しい考えや秩序を求め、色々な主張がぶつかりあっている。国内でも憲法改正に向けた議論が喧しい。合意するには長い時間が掛かるものが多いと思うが、粘り強く取り組むことも、交渉力の一つ。来るべきその時に力を発揮するために、過去を知り、知見を広げ、様々な情報を丁寧に解析する力を、日頃の勉強から身につけて貰いたい。