中二、高二を対象に、毎年行われている「メモリアルコンサート」 今年は三十三回目を迎えました。第一回目から、オーケストラの演奏を聴くのが恒例となっています。 東京芸術大学学生・卒業生を中心にしたオーケストラ、「上野の森アンサンブル」の演奏も、今年で十回目となりました。熱意ある若々しい演奏で、毎回好評を博しています。 準備は年明け早々から始動、指揮者との打ち合わせ等多方面の準備を進めます。指揮はウイーン在住の羽部真紀子先生。毎年、このコンサートに合わせて、ご帰国下さっています。アンサンブルのメンバーには、日頃お世話になっている弦楽器講座の講師の先生方にも加わって頂く等、すべてが本校手作りの音楽会です。 開催の週に入り、指揮の羽部先生から帰国の第一報が入ると、いよいよという緊張が高まります。早速翌日から、都内クラシック専門のスタジオで練習開始、本番に向けて入念なリハーサルが行われます。指揮者のタクトで、多様な音色が織りなされ、ひとつの音楽として奏でられていく様は、見事というほかありません。 当日は、多くの保護者の方にもお越し頂き、大変雰囲気の良いコンサートとなりました。今年のソリストは、高一、高二の二名。校内のオーディションで選ばれました。二人共、堂々とした素晴らしい演奏を披露、会場を魅了しました。楽しい楽器紹介の後は、交響曲の全楽章、約四十五分の大曲でしたが、生徒たちは大変良く聴いていました。羽部先生はじめアンサンブルの方々も、気持ち良く演奏されたそうです。また来年が楽しみです。 保護者の皆様には、ご協力頂き有難うございました。 |
7月12日 東京オペラシティ 七月十二日に、初台駅前にある新国立劇場において高二オペラ鑑賞教室が開催された。このホールは日本が世界に誇る本格的なオペラハウスであり、一流の空間を味わう事ができる。また、歌手やオーケストラは本公演と同じであり、生徒にとって本物に触れる好機である。演目はプッチーニ作曲「蝶々夫人」。約百年前の明治の長崎を舞台とした作品で、当時流行したジャポニズム(日本趣味)の影響を強く受けており、美しい旋律と印象派的な和声に乗せて物語は進む。蝶々さんの悲劇的な運命に共感した生徒もいたようだ。 |
6月10日 国立劇場 六月十日(土)、国立劇場にて、歌舞伎鑑賞教室に参加しました。前半は中村隼人さんによる歌舞伎解説「歌舞伎のみかた」を聴講し、後半は演目「毛抜」を鑑賞しました。世代が近く親しみの持てる若手俳優によるユーモアを交えた解説と、卑近な笑いを取り入れながら、前半の伏線を後半に一気に回収するという「毛抜」の展開に、生徒は面白味を感じてくれたように思います。古典芸能に親しんでいく入門期にある生徒にとって、とても貴重な体験になったのではないでしょうか。 |
全校あげての最大の行事である槐祭。九月に開催される文化の部に先駆けて、体育の部「スポーツフェスティバル」が五月三十一日(水)と六月二日(金)の二日間に渡って開催されました。あいにく一日(木)は雨天が心配されたため、二日間連続の開催ではありませんでしたが、開催された両日は晴天に恵まれ、幕張の空に渋幕生の歓声が響き渡りました。 スポーツフェスティバルは、初日の「ブロック別球技種目」、二日目の「中高別運動会種目と球技種目」という形式で例年行われています。今年の実行委員は、昨年度から自主的に発足し、例年以上に長い期間、準備をしてきました。新しい種目、競技にも果敢に挑戦し、生徒が主体となって作り上げる「渋幕らしい」スポーツフェスティバルを見事に実現しました。 当日は中高合わせて六学年分のエネルギーが、グラウンドや体育館に満ちあふれ、夏本番を前にひときわ熱いドラマが繰り広げられました。延期もあったため、例年以上に負担の多い中、体育委員は準備や片付け、運営と、よく活躍してくれました。 終盤の「応援合戦」も、ここ数年で定着してきましたが、今年は総合優勝とは別に「応援賞」を設けることで、より白熱した戦いと、完成度の高いパフォーマンスが見られました。学校全体が一体となって盛り上がることができた、素敵な瞬間でした。 |