えんじゅ:304号  


 

 

高一 広島研修


 高校一年生は今年も広島を訪れました。平和学習として班ごとにテーマを設定し、行程も各班で自由に決めました。多くの班が広島市内の被爆した施設や小学校、放射線影響研究所などを訪れ、原爆のもたらしたものについて学びました。また、別の観点から、呉の海軍関連の施設や江田島の海軍兵学校、大久野島の毒ガス資料館などを訪問した班もあります。全班必ず訪れたのは、平和記念資料館と原爆ドーム。あいにく資料館の本館はリニューアル中でしたが、改修を終えた東館で深い学びを体験することができました。二日目夜の平和講話では、平和記念資料館の館長をも務められた原田浩様のお話を伺い、ご自身の体験と思いとを聞かせていただく貴重な機会を得ました。やはり直接お話を伺うと、資料に対する向き合い方も変わってくることが実感されました。  平和学習以外では、厳島神社に行った班や、サイクリングを楽しんだ班、中にはバウムクーヘン作りを体験した班もありました。天候が心配されたものの、結果的にほとんどの班が予定通りの行程を辿ることができたのは幸運でした。広島の風に触れ、戦争と平和について考えるとともに、豊かな感受性を養う良い機会となりました。
 

中三 奈良修学旅行


 中三奈良修学旅行は、十月十日から十月十三日までの日程で実施しました。  初めての分宿、初めての三泊四日で、四日間とも自分たちで行程表を作成するなどやることも多く、中二の研修よりもはるかに大変な取り組みだったと思いますが、研修委員をはじめ、準備の段階から時間も少ない中で一生懸命取り組むことができました。  初日は、十月らしからぬ暑さの中、班ごとに新幹線で京都駅を目指します。京都駅では無事全班チェックを終え、午後は宇治の見学や、抹茶作り体験、奈良市街地などの見学に行きました。  ホテルは、1・3・5・7組がフジタ奈良、2・4・6・8組がサンルート奈良に宿泊。とくにフジタ奈良は一般のお客さんもいらっしゃる中での宿泊を経験しました。  初日の夜は、全クラス合同で、燈花会体験。奈良公園の地に、クラスごとに考えたデザインが描かれ、生徒たちはとても喜んでいました。燈花会のスタッフの方からは、片付けも早くて立派ですねと褒められる場面もあり、成長を実感しました。  二日目、三日目は、終日班行動で、奈良市周辺や、西ノ京、飛鳥、山の辺、吉野など、広範囲にわたって様々な見学・体験ができました。行程に変更やトラブルがあったときも、臨機応変に対応し、大きな問題もありませんでした。体験学習は、一番人気だった和菓子作り体験、飛鳥でのガラス作り体験、三輪そうめん作り体験など多くの貴重な体験ができました。  夜は、主にならまちセンターを使用して、個人で希望した夜レク体験。金魚すくい、柿の葉寿司作りなど、昼間にできなかった体験もここでできました。本場(?)奈良で行う百人一首大会は大盛り上がりだったようです。  四日目は少し雨に見舞われましたが、京都駅に集合し、まとまって新幹線に乗車するまでの行程を問題なくこなし、無事全員帰路につきました。  とても学ぶことの多い修学旅行でした。その成果を、事後レポート、ポスター発表、紀行文などで形にしてほしいと思います。