えんじゅ:314号  


 

 

東大女子による
渋幕女子のための座談会


 十一月二十一日(水)東京大学入試課による女子学生の母校訪問プロジェクトとして、東京大学に在学中の卒業生との座談会を開催しました。卒業生として三十二期の加瀬玲子さん、三十三期の植木詩音さんと蔡毓婷さんの三名を招き、高校一・二年生の女子生徒十九名が参加をしました。  自己紹介、東京大学の紹介映像に続いて、三班に別れての座談会形式で一時間半に渡り、たっぷりとお話をすることができました。少人数で女子生徒だけの参加ということもあり、受験勉強や大学生活について、遠慮なく個人的な相談などもできたようです。 (進路部 後藤大)
 

哲学をテーマとした
バイリンガル授業


 十一月十九日(月)、東京大学やスタンフォード大学で研究員として活躍された都留文科大学文学部国際教育学科講師の山辺恵理子先生をお招きして、大学での講義同様の、英語を中心のバイリンガル授業に、中学三年から高校二年生までの二十五名が参加をしました。  正義とは何かを考える際には、グループでソクラテスの産婆術を体験し、教育については各自の印象に合うイメージカードを感覚的に選び、その理由を論理的に説明する過程を経て考えを深めました。対話と省察を通して、論理と直観から知を構築するという授業方針を体感する貴重な機会となりました。 (進路部 後藤大)
 

キャリアガイダンス


 十月二〇日(土),卒業生を招いて,高校二年生全員を対象にキャリアガイダンスを行いました。今年度は,小宮山遼太さん(二十六期・ピクシブ株式会社メディア事業部エンジニア),飯吉佑有さん(二十七期・アクセンチュア株式会社製造・流通本部コンサルタント),稲村隆太郎さん(二十八期・慶應義塾大学大学院理工学研究科修士二年),蔡毓婷さん(三十三期・東京大学文科三類一年)の四名にご登壇いただきました。講師については,社会人・大学院生・大学生、文系・理系、男女等のバランスを考慮し、本校の生徒にとって刺激的なお話をしていただける方にお願いしました。  講演の内容は,受験に対する心構えから、高二・高三の時期にやっておくべきこと,大学での学びと生活、大学院での研究や社会人としての生活にまでおよびました。そこには,自分自身が納得して進路選択に臨むためのヒントや,未知の世界に足を踏み入れていくための物事への取り組み方といった,これからの人生を豊かなものにしていくために大切な事柄が数多く含まれていました。  なお,全体会終了後は生徒の個別質問にも丁寧に対応していただき,生徒達がキャリアを考えるよい機会となりました。 (進路部 福元)
 

第2回ホームカミングデイ


 十一月二十四日、母校を会場に、卒業生の家族を含め、三百名を超える方々が集まり第2回ホームカミングデイ(槐会同窓会)が開催された。  卒業期を13~17期に限定した昨年に対し、今年の実行委員は全卒業生を対象とする開催とした。参加募集は槐会のネット登録者に呼びかけるとともに、各期の幹事にもお手伝いを頂き、51才から今春卒業の19才まで、ほぼ全期にわたる卒業生の参加が実現した。  講堂での全体会は、幼い子供たちの声が飛び交うなか、田村副校長の挨拶と映像を利用した学校の概況説明で幕を開けた。スクリーンに映し出される緑鮮やかな人工芝のグランドや創立30周年を記念して新築したメモリアルタワーの場面では、久しぶりの母校であろう卒業生から歓声が上がり、懐かしの校長講話終了後には校長の前に長蛇の列ができ、名刺を受け取る校長の嬉しそうな笑顔が印象的であった。会は現役生による歓迎パフォーマンス、記念撮影と続き、全体会は滞りなく終了した。その後、卒業期ごとに先生方と旧交を温め、新棟の見学ツアー中に予定時間となり、後ろ髪を引かれる思いの散会となった。