えんじゅ:314号  


 

 

地区別保護者懇談会
(後期)報告


 十月二十八日の日曜日に、田村記念講堂に於いて秋の地区別保護者懇談会を開催いたしました。いつものように前半を校長の部、後半を卒業生の部とし、今回は現役大学生である三十一期卒業生をお呼びしました。  校長からは、今夏の世界高校生水会議の模様をビデオを通して説明し、続いて直近資生堂本社で講演した際のパワーポイントを使って「Sense of Agency」(当事者意識)の大切さ等を話しました。  卒業生の皆様からは、渋幕当時の生活の様子や、大学で取り組んでいることをお話頂きました。保護者からは、「子供にも聞かせてあげたい」、「失敗談もお話頂き少し安心した」等の感想が寄せられています。  恒例の制服リサイクルについては、今回新たな試みとしてラインネットで提供のお願いをしたところ、多くの制服や柔道着が集まりました。ありがとうございました。今後は衣替えの季節など定期的にリサイクル品の提供をご案内申し上げたいと思いますので、引き続きご協力をお願いいたします。  なお、当日の様子や事前に頂いた質問への回答は、地区別保護者懇談会報告書で別途ご報告いたしますのでご覧下さい。
 

帰国生
 アドバイスの会


 第六回帰国生アドバイスの会が、十一月五日(月)の放課後に会議室で実施され、全体で三十八名の生徒が参加した。  この会の目的は、中一・二の帰国生が日頃抱える学習・生活面の悩みを、高一帰国生の助言をもとに解決するきっかけを作ることである。   高一生は、多岐に渡る質問に、ユーモアを交えながら自分達の経験を語り、的確なアドバイスを与えていた。中には、参考書を紹介し、学習の具体的な進め方やノートの取り方などを話していた生徒もいた。  この会を通して、中学生が意欲的に学校生活を過ごすきっかけになってくれることを願っている。
 

ワールドスカラーズカップ
 決勝大会


 ワールドスカラーズカップ決勝大会が十一月十六日から二十一日まで、アメリカ合衆国のイェール大学にて行われた。 ワールドスカラーズカップは三人が一組となり、科学・歴史・社会など六つの科目についてディベート、エッセイ、ペーパーテスト、クイズの四種目を英語で競う大会である。  本校からは夏に行われた世界大会で上位に入賞した中学二年から高校二年までの四組十二名がこの決勝大会に参加し、中学二年の青木さん・福田さん・小林君のチームがジュニアの部ライティング部門で二位を、中学三年の安部さん・江原さん・脇田さんのチームがジュニアの部総合十九位(極東三位)を獲得した。
 

西山優教諭
三年連続日展入選


 官展の流れを汲む総合美術展覧会、日展。日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の五部門から成り、書においては最高峰の公募展とされています。書道科の西山優先生が三年連続、五度目の入選です。(作品・左写真)作品タイトルは白居易詩の一節より「而立」。ご自身の年齢的な節目を意識したそうです。  作品は、他の感覚を書に投影するもの。文字を正しく書くことだけが正解ではないのが書という芸術の難しさ。ここ数年は「力強さ」や、美としての「汚」を目標に制作してきたが、ある程度形にできたので、新たな作風を模索したい──とのことでした。 また、書道部の活躍に触発され、「負けてはいられない」と、生徒たちとの切磋琢磨を誓っておいででした。