今回で二十二回目となる中三模擬裁判が、十一月二十九日に本校第二啓発室で行われました。模擬裁判は司法制度への理解を深める目的で、毎年行っています。今年も東京弁護士会の法教育センターに所属する七名の弁護士の先生方をお迎えし、リハーサルと本番の二回にわたり直接ご指導をいただきました。配役は多数の希望者から選ばれた二十七名の生徒が担当し、その他の生徒は公民の授業内で読み込んだ資料をもとに、傍聴席で審理を見守りました。 今年のシナリオは「建造物侵入・窃盗未遂事件」。電気店の倉庫で寝ていて警備員に取り押さえられた被告人。商品を盗むために倉庫に侵入したとして起訴した検察官側と、倉庫への侵入は認めるものの、家出をして倉庫で雨と寒さをしのいでいたと主張する被告人・弁護人側。シナリオ通りでは双方とも立証が不十分なため、約二週間にわたり自主的な勉強会を開き準備を進めてきました。 この裁判のハイライトは、証拠調べでの証人尋問と被告人質問です。検察官,弁護人とも自分たちで考えてきた質問を証人や被告人に投げかけます。誘導尋問や誤導尋問に対する異議も多く出され、予定していた時間を大幅に超える白熱した展開となりました。なお、判決は窃盗未遂が成立せず、建造物侵入が執行猶予付きの有罪でした。 |
過日、中学二年生の技術の授業内にて、東京ガスの方をお招きした「エネルギー講座」が開講されました。 国家を超えて取り組むべき喫緊の課題でもある環境問題について、大変分かりやすい解説をして下さり、生徒は興味深く感じたようです。 今後化石燃料が無くなった時に世界はどうなるのか。石炭に依存している日本社会の問題点や、水素の持つ可能性について。技術の発展に伴って、かつては採掘できなかった天然ガスが採掘できるようになってきたこと。その他、今まで知らなかったようなことを、たくさん知ることができて、生徒の認識も大きく改まったようです。 こういうお話を、クイズをまじえて、生徒に考えさせながら進めていくと同時に、燃料電池の実験への生徒の参加などもあり、大変有意義な時間となりました。 今後の社会を担う若者たちが、現代の世界に向き合っていくための最初の一歩を刻んだのではないでしょうか。 |
七月の生徒会役員選挙、十月の補欠選挙の結果に基づき、過日、高校生徒会の役員認証式が行われました。
新しい役員は左記の通りです。 会 長 橋本 副会長 金 副会長 八木橋 書 記 青木 書 記 貝谷 会 計 岩野 会 計 德永 会計監査 小田 会計監査 樋口 (富塚) |
今年度は久しぶりに全国高校模擬国連大会で、本校の生徒が最優秀賞を受賞し、来年アメリカで開催される世界大会に派遣されることとなりました。日本大会には本校から2チーム出場し、双方ともに大活躍されたそうですが、大会規定により同一高校からの表彰は1チームのみということで、表彰の選定は1チームのみになったとのことです。両チームの活躍に敬意を表するとともに、ニューヨークでの世界大会での活躍を期待しております。 SGHの指定プログラムは今年度で区切りを迎えますが、取り組んできた主旨に従って内容あるものは来年も引き続き形を変えて残っていきます。皆さんにはSGHに準じた活動を通して、改めて学校生活での主体性を発揮してもらいたいと思っています。限りある中学高校生活を通して、どういった力を身に着け、何にチャレンジするか、年が終わろうとしているこの時期は立ち止まって考える良い機会です。自身の生活習慣を見直し、結果に囚われることなく自分なりの目標を掲げて着実にチャレンジしてもらいたいと思います。 |