えんじゅ:144号
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2月24日「ニュージーランドヘ出発した日。」 2月25日「初めてホストファミリーと会った日。」…… 3月10日「ニュージーランドを離れた日。」 逢か異国の地で過ごした2週間は、私にとって毎日が特別な 日々だった。きっとそれは、この研修に参加した中3生185人全員に共通する思いであろう。現地では5つの地区に分かれてステイしていたため、通った学校や町の雰囲気などはそれぞれ違うものだったと思う。しかし、ニュージーランドの穏やかな時の流れに触れ、驚きと感動を覚えたのは皆同じだ。また、ニュージーランドならではの「アクティビティー」も楽しめた。土ボタルや国の天然記念物のキウイを見に行ったり、ニュージーランドの自然を満喫した。 そしてホームステイでは、私は新たな英語に出会った。2週 間で英語力を向上させることは不可能に近い。しかし「生の英 語」というものを強く感じたのは確かだ。日常会話に溢れる、 教科書とは一味違った言葉の使い方。それを知ることが出来た だけでも、十分勉強になったと思う。 しかしなぜ私は「生の英語」を学べたのだろう。それを考え るとやはり、ホストファミリーや学校で出会った友達のお陰だ。 多少なまりのある英語を聞き取るのに苦労していた私に、親身 になって何度も話してくれた。彼らの心の温かさを身にしみて 感じた。また、ホストファミリーは普段の家族の姿で、友達は 普段の友達同士の姿でいてくれたことが、私にとってはとても 嬉しいことだった。明るく仲の良い彼らを見て、わたしは何の 抵抗もなくうちとけることができた。ホストとの別れの日も 「日本へ帰る」という現実を全く飲み込めなかった程だ。別れ 際にホストシスターが見せた涙は、今でも私を切なくさせる。 2週間の様々な記憶は、未だに心の中で新鮮な輝きを持って いる。ニュージーランドの広い空で出会った人々をはじめ、ホ ームステイで培ったもの全てを、一生の誇りにしたい。 |
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