えんじゅ:144号

イギリスホームステイ
 2001.3.17〜4.3

 今年度のイギリスホームステイプログラムには、高校1、2年生11名が参加した。渋谷高校の1年生4名を合わせた一行は、ロンドン郊外タンブリッジ・ウェールズでの研修に加え、ロンドンやオックスフォードの市内見学やフランスのパリ観光を楽しみ、充実した3週間を過ごした。特にホームステイの体験は生徒にとって貴重な体験になったはずである。

 生徒の感想を紹介する。

   3年G組 土山

 4月には3年生。塾に通い出す友を尻目に日本を後にした。

 英国での生活は「全て楽しい事ばかりでした」などと言い切れるほど快適なものではなかった。最初は、慣れない言語で自分を表現できない苛立ちや、相手を理解できないもどかしさ等から生まれる不安が束になって襲いかかってきて、僕を苦しめた事もあった。しかし「伝える手段」というものは1つではないし、むしろ言葉が通用しない分、心と心の触れ合いを強く感じることができた。

 この旅は僕の高校生活最後の春休みと引換に、心の様相の変容と、総括的な視野をもたらしてくれた。僕は今、海の向こうの遥か彼方の島国で、出会い、別れた全ての人に、僕の言葉で「ありがとう」と言いたい。


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平成13年(2001) 7月19日改訂