えんじゅ:139号

Aブロック 校外研修 12/22(日)〜12/24(火)

中一館山研修

 研修1日目、参加者全員が無事「鵜原理想郷」に現地集合、飯ごう炊さんに取りかかる。多くは男子が火おこしとご飯、女子はカレー担当。煙に目をしょぼつかせながら皆で協力 して作ったカレーは、どの班も予想以上の出来。食後はハイキング。トビが舞う曇り空に元気な歓声が響いた。                                   ウミホタル鑑賞
  秋の草を たどって歩けば 崖だった
  すいそうに
     ほしくずちりばめ
            うみほたる

 2日目、方面別バスで、そばうち、陶芸、わらじ、煎餅作りなど体験学習に向かう。あいにく冷たい雨で、牧場体験や野島崎ハイキング、歴史巡検で苦しい思いもしたが、お互い何か特別な「きずな」を結べた。
  先生の 力説陰には ゲジゲジが
 3日目、鋸山展望台から雨に洗われた青空の東京湾を臨む。
  崖の下 名も知らぬ木も 紅に
  山登り 道間違えて 一苦労
  三人で ずってんころりん 日本寺
  千葉の海 夕焼け小焼け 黄金色
         おいしいカレーができました!

 休暇村では、風呂場に山ほどの忘れ物、朝の集いに遅刻する生徒の姿、など多少の反省点はあるが、結局は定刻通りの行動が出来ていた。一人がうっかりしていても、周りでそれをフォローする温かい姿勢も見られ、その成長ぶりに感心した。
  波の音 不思議に怖い 夜中かな
  三人で 夜の見まわり 寝てるふり

 大きな事故や病気もなく、生徒達は最後の最後まで楽しい思い出をカバンいっぱい詰め込んで帰ってこれたと、これら俳句からも窺える。

 

中二木曽研修
     木曽研修委員長
    二年一組 那和 

 出発は早朝、それに長い時間電車に揺られていたため        そばうち体験
目的地に着いた時は僕も皆も相当疲れていたが、木曽の景観は僕らのそんな気分をふきとばしてくれた。

 南木曽駅から妻籠を経て8キロの山道を歩いて馬籠宿へ。道の脇には歴史を感じさせる民宿が立ち並び、水路を流れる水の音が聞こえてくる。夜になると各民宿の軒下に灯籠が灯り、馬籠の石畳の坂道をちらちらと照らし出す。こんな風景を眺めていると昔の孤独な一人旅がどの様なものだったのかわかるような気がした。  

 木曽研修二日目。馬籠宿の石畳は雨に濡れ、観光客や五平餅の出店も見当たらない。この日は班ごとにそれぞれ独自の計画を立て、木曽のあちこちへ行って来た。またそれぞれの場所ではろくろ細工や檜笠づくりといった様々な体験学習を楽しんだ。かくいう僕は開田村という所でそば打ちを楽しんできた。開田村は木曽の北方、御獄山山麓に位置し、ここで採れたそば粉を使ったそば打ちや酪農、木曽馬等で有名だ。そば打ちを教えてくれたのは元気なおばあちゃん、その慣れた手つきは、この地に残るそば打ちの歴史の深さを物語っていた。

 そして三日目。馬籠に別れを告げ、中津川まで旧中山道 おばあちゃんにわら馬作りを習う
を歩いた。清らかな川の流れ、石畳に差し込む木漏れ日は、危険ととなりあわせだったであろう昔の旅人にとっても一 服の清涼剤であったにちがいない。などと昔に思いをはせているうちに、無事中津川駅に到着。一人一人がそれぞれの木曽研修の思い出を胸にこの地を後にした。今回成功に終わった木曽研修をステップに次回の奈良の修学旅行へとつなげていきたい。


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平成12年(2000)12月18日改訂