えんじゅ:153号

東大数理工学見学会より

 東京大学工学部計数工学科で は、数学が世の中に役に立って いることを啓蒙する目的で、昨 年東京都の高校生を対象に数理 工学見学会を実施しました。今 年は中学生を対象に実施するこ とになり、杉原教授のご協力に より、特別に本校生徒に見学会 を企画していただきました。参 加者は中1を中心に80名にな り、大変好評でした。

『生きている数学の面白さ』    橋本・樋口

 私達は、東大で数学を使った 研究を5つ見学しました。その 中で特に印象深かったのは、数 学が携帯電話などの身近 な物に応用されていたこ とでした。この研究では 携帯電話の簡単なメール 入力方法を作ろうとして いました。文字の子音の み打って変換するもので すが、候補数が多いとい う問題点もありました。 私達は、新しい発想を研 究し続けるのはすごいと 思いました。これから研 究が進み、この問題点を克服し て、将来メールがもっと速く打 てるようになるかもしれません。 そう思うと楽しみです。

 他にも「カオス」についてや、 勢力圏図におけるスポーツチー ムワークの評価など、面白い研 究テーマや、確率に関するわか りやすい講義がありました。

 見学にいって何よりも感じた ことは、「数理⊥学の面白さ」と 「数学が役に立っていること」で す。また、大学は自分が疑問を 感じたり、深く追究したいと思 ったことを学べる場所だと改め て感じました。機会があれば、 また見学にいきたいです。


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平成14年(2002) 5月28日改訂