えんじゅ：１６６号
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講堂前のバラ ゾーンに、日時計 花壇ができまし た。 日時計は、変 形コマ型の精密日 時計です。アクリ ル円盤は、日時 計の文字盤です。 文字盤から２本 の小さい板が直立 しますが、１つに は、アナレンマ （１年間にわたる、 同時刻の太陽の位置）が描か れ、もう１つには、太陽光を通 すピンホールが開きます。使い 方は、ピンホールを通過した太 陽光のスポットをアナレンマの 線に合わせます。現在の時刻 は、文字盤底の時計の針（バラ の絵の右上あたり）の位置の時 刻に示されます。 この日時計の一番の特長は、 ウェルカムボード（歓迎の意を 表す表示板）で、ウェルカムの 文字とともに、バラの絵とロン サールのバラの詩の一節も書か れています。ロンサールは、「バ ラは神々の香り、バラは乙女の 誇り。」とうたいます。第２の 特長は、日時計の内部に極軸望 遠鏡を内蔵したので、高い精度 で日時計を設 置できること です。第３の 特長は、材料 の大半は、校 内か我が家に あった余りも のや廃棄物を 用いて製作し た事です。 第４の特長 は、日時計そのものは、長雨など の天候不順を考えて、台座から 容易に取り外しができるつくり にしてある点です。その時は、日 時計の代わりに、ギリシャ、ロー マ風の素焼きの鉢に季節の花を 盛って台座に置くつもりです。 よく晴れた日には、バラゾー ンにお入りいただき、のんびり とバラを眺め、日時計を回して みて下さい。
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