開校当初に設置された天文台の望遠鏡が、2021年11月に最新鋭の機器に更新されました。個性ある渋幕生徒と同じように、望遠鏡にも多様性を追及しました。
 3種類の望遠鏡が、さまざまな観測に対応します。口径25cmのシュミットカセグレン望遠鏡(Meade製)は月や惑星の観測、口径13cmの屈折望遠鏡(高橋製)は太陽黒点、星雲・星団の観測、口径6cm太陽望遠鏡(LANT製)は太陽のHα観測のために導入しました。望遠鏡には、それぞれに専用のCMOSカメラが用意されています。画像、動画配信に威力を発揮するでしよう。
 架台はiOptronのCEM120EC2を導入しました。同架重量50kg以上のタフな赤道儀で、0.07秒角の精度で天体を追尾します。パソコンと連携し、さまざまな天体の自動導入が可能です。マウスクリックだけで目的天体を導入できます。CMOSカメラへの電源供給、USB経由で画像転送のハブ機能を備えた最新鋭機です。
 授業での活用、天文部の研究がさらにグレードアップします。ご期待ください。

  

—-以下を、アーカイブとして記録します—-

高校棟屋上の天文台3mドームには、口径150mmの屈折式望遠鏡が設置されています。望遠鏡は、日周運動を自動追尾できる赤道儀式の架台に載せられています。追尾は可変式で、月の精密追尾も可能です。屈折式としては大口径であり、長めの焦点距離は、明るい天体の観測に適しています。肉眼の460倍もの光を集めることができるため、写真撮影にも威力を発揮します。天文部の校内合宿では、この望遠鏡を使って、月・惑星、二重星などの観測や天体写真の撮影を行っています。また、太陽投影板も常設され、昼休みの時間に天文部が観測しています。さらに、同架されているHα線専用太陽望遠鏡(口径80mm)は、高校地学の授業でも活用されています。
天文台