NZ研修中の中3学年から美しい天体の写真が届きましたので、全体の報告からスピンアウトしてご紹介します。日々のNZ研修の様子は、こちらをご覧ください。
43期 NZ研修
3/15(金)は月食がありました。月の出の時には月食は始まっていて、赤銅色の満月を見ることができました。月明かりが無いときが天体撮影のチャンスなので、その間にスマート望遠鏡でいくつかの天体を撮影しました。
写真は、イータ・カリーナ星雲、タランチュラ星雲(大マゼラン雲の一部)、ケンタウルスA、オメガ星雲、バッド星雲です。
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〇 イータ・カリーナ星雲は理科B授業でも説明した通り、星が生み出されている散光星雲の中でも最大級のものである。スペクトル型O型の巨大な主系列星も存在することがわかっている。
〇 タランチュラ星雲は大マゼラン星雲の一部で銀河である。ここでも大量の星が生まれている。ガスも多く、巨大な恒星がたくさんあるようだ。超新星爆発も起こっている。
〇 ケンタウルスAは、2つの銀河が衝突してできた天体で、現在星がたくさん生まれている場所でもある。中央の黒い部分は特に物質の密度が高く、光を遮断しているために黒く見えている。
〇 オメガ星雲は、肉眼でもぼんやり見える明るい球状星団である。全天最大級の大きさで、満月2個分。1000万個の超高密度の星の集団である。
〇 バッド星雲は、やはり南半球の代表する散開星雲の一つである。散光星雲を伴い、イータ・カリーナの近くにある。
〇 馬頭星雲と呼ばれ、暗黒星雲の一種ですが、イータ・カリーナ星雲と同じく「星のゆりかご」と呼ばれる星がたくさん生まれている場所になります。ガスやチリの密度が高く、光を遮断するため黒く見えています。





