10月19日(土) キャリアガイダンス

-2年後ではなく10年先の未来をみつめよう-

10月19日、本校卒業生によるキャリアガイダンス(高校2年生対象)が開催されました。27期生から34期生の4人の卒業生が、高校時代の生活や受験、大学生活やその後の進路について語ってくれました。

自身の高2から受験までの様子を、時系列にまとめ「部活は最後までやり切る方がいい」「勉強はきちんと段階を踏み、躓いたら基本に立ち返る」などその時々の体験を具体的に話してくれました――(34期(2019年卒)・東大理科Ⅱ類一年)

高校時代は英語が苦手でした。英語は受験のための暗号ではないんです。英語を日常的に話す人は世界に大勢いて、彼らは英語を学ぶのではなく、英語で学んでいます。大学院ではグループワークやレポートでも当たり前に英語が使われています。英語の重要性を実感しています。でも、実はこれは渋幕のシラバスに書いてあることだったんですよね――(29期(2014年卒)・現在大学院でMBAコースに所属)

中国研修で交流先の学生に、「将来何をしたいか」を聞かれ、困惑してしまいました。私は英語を話せない以上に、英語で話すことがないんだと気付いたのです。勉強ができるというのはidentityではないんです――それ以来、自分が何をしたいのか、何ができるのか考え続けました――(27期(2012年卒)・大学で開発経済学を学び、現在国際協力関係の団体に勤務)

自由に絵を描ける環境を求めて、大学を選んだ事やこれまで描いた膨大な描画、大学院進学、現在の就職先を決めた経緯ことなど、自分のポリシー追い続けたお話に、食い入るように生徒は耳を傾けていました――(27期・東京芸術大学建築科大学院卒、設計事務所勤務)、

高校生にとって、大学受験は目前にせまったビックイベントです。でもゴールではありません。受験という分岐点を過ぎても、人生にはさらなる選択肢が広がります。そのひとつひとつを見極め、熟考し、一歩ずつ進んでいくことになります。高校時代に学んだこと、考えたこと、悩んだこと、すべてがその原動力になります。
それぞれの分野で活躍する先輩方の声は、岐路に立つ生徒たちへの道標となったのではないでしょうか。