12月25日(水) Christmas に医学部の授業体験をしてみないか!

進路部のGLFC プログラムの一環として「医学部見学セミナー」を成田市の国際医療福祉大学医学部を訪問して実施しました。

最初に、池田俊也副医学部長より、グローバルな医学者の養成を掲げる同学のアドミッションポリシーと臨床実習やシミュレーション実習を重視している独自のカリキュラムについての説明をいただきました。

次に、本村あゆみ先生による模擬講義を「臨床医学・基礎医学・社会医学」というテーマで実施いただきました。今年、法医学をテーマとした『アンナチュラル』・『監察医 朝顔』といったテレビ番組が放映され、話題となった分野です。
高校での生物の授業で生命に関心を持ったことがきっかけで医学を志し救命医として勤務後、法医学者に転じたこと、医学には大きく3つのジャンルがあり、患者を直接診断する臨床医学とは違い、先生の専門は「人の死因を正しく判断する」という法医学という社会医学の分野にあたること、そこには a.犯罪死、犯行態様判断 b.正確な死因判断  c.法の適正運用と立法にあたるための科学的根拠の提供といった役割があり、それぞれ治安維持や予防医学、裁判や基本的人権の遵守といった使命を持っていること、をお話いただきました。最後に、実際上の検死の事例をデータから分析する作業をグループに分かれ行いました。

続いて「シミュレーション医学の体験学習」を押味貴之准教授のご指導で体験しました。日本の医科大学としては最高水準にある同学の病室や手術室、カウンセリングルームといったシミュレーション施設を見学した後、実習室では聴診器を使用して「心臓疾患の聴診による確認」を行いました。心臓の聴診には4ヶ所のポイント(大動脈弁・肺動脈弁・三尖弁・僧帽弁)があり、人体模型を使用して、それぞれの拡張と収縮の際の心音の聞き分けと、模型に流れる心濁音を聞いて、それがどの心臓弁の狭窄であるかを判別する実習を行いました。

同学では英語で授業で行われることが一般的ですが、今回は英語に日本語を交える形でご講義をいただきました。
医学部を目指す生徒にとって大変有意義な4時間のセミナーとなりました。本校生徒の実習体験を快く受け入れていただいた国際医療福祉大学医学部に心より感謝申し上げます。