先輩たちの熱い思いを体感して~東京大学見学セミナー2023

8月5日(土)、恒例の、進路部主催のGLFCセミナー・「東京大学見学セミナー2023」を東京大学・本郷キャンパスにて開催しました。本年度は、今年4年生となった35期生の卒業生の皆さんが後輩の為にセミナーを計画してくれました。このセミナーは6月下旬に参加者の募集を開始しましたが、今年度もわずか2日で募集定員70名に達してしまいました。

当日は、生徒70名、教員5名、卒業生18名と100名近い人数が東京大学の赤門の前に参集しました。昨年度は大学内での行動制限や立ち入り制限などがありましたが、本年度は本郷キャンパス内の施設をフルに活用させていただいてのセミナーとなりました。セミナーはまず、経済学部の大教室に移動し、全体に対して東大の教育に関する説明が行なわれ、さらに学系ごとに5つのグループに分かれて、それぞれのグループごとに先輩たちから学部の概要、東大での学びなどに関する説明や、質疑・応答が行われました。生徒たちはメモを取りながら熱心に話を聞き、疑問に思ったことを質問して、とても有意義な時間になりました。

全体会に続いて、先輩たちの尽力により企画され、事前の希望調査で調整した、学部学系ごとの9グループに分かれて後半のセミナーが行われました。先輩たちのリードにより、理系の学系を希望した生徒は、研究室訪問による先生方のレクチャーや実験施設の見学に、文系を希望した生徒は図書館などの施設見学を中心としたキャンパスツアーにと、本郷キャンパスの各所に分かれて参加しました。
 

例として、医学部を希望したグループは、土曜日のため学部棟や病院棟への立ち入りはできませんでしたが、先輩の説明を受けながら関連する施設を巡りました。受験では筆記試験は農学部校舎を使用したことや面接試験の待合室の様子についてなど、参加生徒たちは真剣に聞いていました。生協では医学部に関する書籍を扱うコーナーで教科書などの紹介もあり、生徒は分厚い教科書類を手に取って、医学を学ぶ重みを教科書の重みで実感しているようでした。新しい建物と歴史を感じる建物とが調和する医学部の施設を前にすると、まるで医学とは、まるで進化を続ける学問の象徴であるかのように感じました。先輩とのQ&Aは、受験に限らず、学生生活や進路選択や実習の実態、臨床や研究についてなど、どの質問にも詳しく核心を突く回答をしていただき、生徒は大満足の様子でした。

各々の企画を終えた後、再び経済学部の大教室に戻り、先輩たちからまとめの話を聞いて解散するころには5時間近くが経過していました。その後の個別の質問にも先輩たちは快く対応をしてくれました。先輩たちの熱い思いを体感して、今回のセミナーに参加した生徒の中から、数年後には逆に、後輩を案内する立場でこのセミナーに参加してくれる生徒が多く出ることを期待したいと思います。
 

最後になりますが、後輩たちのためにこのセミナーを企画してくれた35期生の東大生のみなさん、また、ご多忙の中、本校生徒の訪問に対応していただいた理学部の土松研究室、工学部の中須賀研究室、ベンチャー研究室、山田・北田研究室、中尾・長藤・趙・木崎研究室の先生方に感謝を申し上げます。