3月15日(金) メモリアルコンサート・オーディション

来年度6月に開催されるメモリアルコンサートのソリストオーディションがすでに始まっています。今回は高校生6名、中学生3名の計9名が応募しました。ピアノ4名、バイオリン5名の応募です。オーディションは1000名を収容可能な田村記念講堂と、ピアノはイタリアが誇る名器ファツィオリを実際に使って行われ、審査の先生方4名しかいないがらんとした講堂の中、日頃の鍛錬の成果を6分間の演奏時間に込めて競われます。演奏者の眼前には無人の千の座席しか存在しませんが、瞼にはきっと講堂を埋め尽くす千の聴衆が広がっているのでしょう。華麗な旋律とともに大空間は静かな緊張に包まれました。
審査は、技術力、精神力を含む総合的なパフォーマンスを軸に、メモリアルコンサートにおいてプロのオーケストラ演奏者と競演できる力量が採点されます。今回は例年にないハイレベルのコンペティションとなり、ショパンのソナタ第3番を演奏した高1女生徒がソリストの座を射止めました。後から聞くところによれば、選ばれた生徒は今年のアジア・ショパンコンクールでも入賞を果たした実力者とのこと。メモリアルコンサートがますます楽しみです。