令和2年度卒業式

 令和2年度の卒業式が執り行われました。講堂は卒業生のみが参加し、保護者の方は別室からの視聴となりました。
 式辞で校長先生は、コロナへの対処方法を例に強権国家のほうが自由民主主義国家より優っているのでは、という論調に対し危惧の念を訴えられました。わたしたちは「生きている意味がある」と思って生きている、一人ひとりが異なる存在でその個性を発揮して生きていく、これが世界の発展に繋がっている、つまり自分を活かしていく、自己を実現していく、このことこそ生きていてよかったなあと思う素である、公平平等に基づいた自由を大切にしてほしい、そして実りある人生を送ってほしい。とこれからの人生に対しエールを送られました。
 今年の卒業生入場では、ウィーンと日本で活躍されている26期卒業生の髙木竜馬氏のピアノが、彼らを優しく迎え入れました。ショパン「別れのワルツ」、ドビュッシー「月の光」、グリーグ「夜想曲」の調べに続いて、着席後演奏されたショパン「英雄ポロネーズ」は雄々しく高らかに彼らを祝福しました。校長先生曰く、リベラルアーツの最終目的の一つは音楽とのこと。卒業生の皆さま、どうぞ人生を大いに楽しんでください。ご卒業まことにおめでとうございます。