中2高1修了証書授与式

宿泊研修から戻ってきたばかりの中学2学年と高校1学年の修了証書授与式が行われました。
校長先生は、
「不自由と制約が繰り返されたこの1年は、人は人とやり取りする中で成長していくことをあらためて認識しました。
 本学園理事のイギリス公使から入学式でのご挨拶をいただけることになったのでイギリス大使館に御礼に伺ったところ、イギリス大使館にはユニオンジャックではなくウクライナの国旗が掲揚されていて、地球上に今まさに戦争が起こっていることをまざまざと実感しました。本校は自由を標榜し、自由を大切にする学校です。これが、「自調自考」という教育方針に表れています。自由な世界というのは理想郷です。人間は生存するために社会を形成しますが、社会を維持するために自由が制約される局面があることも事実です。しかし、この理想郷である自由な世界を追い求めることを、常に大切にしなければなりません。個人の尊厳と個人の自由を最大限尊重する世界こそ、冒険する気持ち、やり直す力、創造力を生み出し、一見風変りな人も許容できる社会の土壌であり、それら全体が醸し出す生き生きとした文化がまた新しい刺激に繋がっていきます。その大切な自由を根こそぎ押しつぶすのが戦争です。戦争は絶対に起こしてはならない。その戦争が不幸にも今地球上に存在していることをあなた方は忘れないでほしい。青年は未来を生きる、あなた方は未来のために今やるべきことをしっかりと実行してほしい」
と、強く訴えられました。