高3最後の学園長講話

高校3年生最後の学園長講話が終わりました。渋幕生は、30回もしくは15回の学園長講話(旧校長講話)を受けて卒業していきます。6年間ないし3年間の講話では、人類が歩んできた文化の歴史をたどりながら、ひとり一人が大切な存在であること、そしてその大切なひとり一人が社会を構成して生きていることを学びます。学園長自身が「中高生のためのリベラルアーツ」と呼ぶこの講座については、卒業して来校するOBOGから「もっとまじめに聞いておけばよかった」という声をよく聞きます。

今日の最後の学園長講話では、明治維新以前は学ぶことは「啓発」であり自分自身で考えることが自ずと求められたが、維新以降の「教育」により自身で考える力が弱まってしまった、生成AIの登場は考えることの重要性をあらためて我々に提示してくれたかもしれない、と課題を提起されました。

「知性を身につけて一生豊かな心で過ごして欲しい、自調自考の大切さをこれからの人生で思うだろう。自分自身で考えることを忘れず、充実した人生を歩んで欲しい、今日まで聞いてくれてありがとう」