The 38th Memorial Concert

田村記念講堂に於いて、第38回メモリアルコンサートが開催されました。指揮は安冨洋先生、上野の森アンサンブル(東京芸術大学大学生及び卒業生を中心としたオーケストラ)による演奏です。

ピアノ協奏曲「皇帝」では、本校高校2年の生徒がソリストとしてオーケストラと共演しました。彼女の奏でる力強いピアノがオーケストラの重厚な演奏と見事に調和し、その華やかなハーモニーは聴衆を魅了しました。ソリストは毎年3月にオーディションで選ばれます。オーケストラとの共演を夢見て、生徒は日々研鑽を重ね、オーディションに臨みます。今日の素晴らしい演奏を聴いて、ソリストへの憧れを強めた生徒も少なからずいるでしょう。

クラシック音楽は時代と国境を越えて幾度となく奏でられ、作曲家が曲にこめた想い ― それぞれの時代、社会、文化に影響される想いは、後世の私たちへと伝えられます。私たちがその音楽を美しいと思うのは、作曲家の想いが私たちの心に響くからではないでしょうか。

曲目
オペラ「フィガロの結婚」序曲(モーツァルト)
ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」(ベートーヴェン)
交響曲第104番 ニ長調「ロンドン」(ハイドン)